大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問87 (地理B(第4問) 問4)
問題文
次の図中のPとQは、EU圏内の都市の空港から出発した年間の旅客数と貨物量のいずれかについて、2018年の上位12都市*を示したものである。また、図中の凡例は、旅客数または貨物量と、その目的地の内訳を示したものであり、カとキは国内またはEU圏外のいずれかである。貨物量の図とEU圏外の凡例との正しい組合せを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
*一つの都市に複数の空港が存在する場合は合計値。

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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問87(地理B(第4問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
次の図中のPとQは、EU圏内の都市の空港から出発した年間の旅客数と貨物量のいずれかについて、2018年の上位12都市*を示したものである。また、図中の凡例は、旅客数または貨物量と、その目的地の内訳を示したものであり、カとキは国内またはEU圏外のいずれかである。貨物量の図とEU圏外の凡例との正しい組合せを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
*一つの都市に複数の空港が存在する場合は合計値。

- 貨物量:P EU圏外:カ
- 貨物量:P EU圏外:キ
- 貨物量:Q EU圏外:カ
- 貨物量:Q EU圏外:キ
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この過去問の解説 (1件)
01
貨物量はQ、EU圏外はカ となります。
図Qの円はフランクフルトやパリなど貨物取扱量が多い空港で大きく、EU外向けが占める割合も大きいことが分かります。
一方、図Pはロンドンやマドリードなど旅客数の多い空港が上位を占め、円の大きさも旅客規模を示しています。
したがって、貨物量の図はQ、そしてEU外向けを示す凡例はカです。
図Pには旅客上位空港(ロンドン・マドリード・バルセロナなど)が含まれ、貨物専業のルクセンブルクやライプツィヒが見当たりません。
貨物量としては不自然です。
上記と同様に図Pは旅客上位空港の分布であり、貨物量ではありません。
EU圏外の凡例をキに入れ替えても整合しません。
正しい選択肢です。
図Qにはフランクフルト・パリCDG・アムステルダム・ライプツィヒ・ルクセンブルクなど貨物取扱量が大きい空港が並び、円の大部分が濃い色(カ)で塗られています。
これは貨物輸送がアジアや北米などEU外と結び付く割合が高いという実態と一致します。
図Qの濃い部分(カ)が全体の大半を占めるのに対し、薄い部分(キ)はごくわずかです。
旅客輸送ではEU内・国内が一定割合を占めるため、キをEU外にすると旅客図との対応が崩れます。
ヨーロッパの航空輸送では、旅客は大都市のハブ空港を中心にEU内移動が多く、貨物はフランクフルトやパリCDGなどを中心にEU外との国際物流が主流です。
地図に表れた円の大きさと色分けを比較すると、この構造が読み取れ、貨物量=Q、EU圏外=カという組合せが最も適切であると判断できます。
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