大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問91 (地理B(第5問) 問2)
問題文
リュウさんたちは、飯田市の市域が天竜川をまたいで広がっていることに興味をもち、飯田市の地表面の傾斜、人口、小学校と児童数に関する次の図を作成した。図から読み取れることがらについて述べた文として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問91(地理B(第5問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
リュウさんたちは、飯田市の市域が天竜川をまたいで広がっていることに興味をもち、飯田市の地表面の傾斜、人口、小学校と児童数に関する次の図を作成した。図から読み取れることがらについて述べた文として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

- 天竜川に沿った地表面の傾斜が小さい地域は、人口が少ない。
- 天竜川から離れた地表面の傾斜が大きい地域は、小学校の通学区域が広い。
- 天竜川の東側の方が、西側に比べて児童数が多い。
- 小学校は地形条件や人口にかかわらず、均等に分布している。
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この過去問の解説 (2件)
01
リュウさんたちは、飯田市の地理的特徴を調べるために、天竜川を中心とした地域の地形(傾斜)、人口分布、小学校の位置とその児童数などをまとめた図を作成しました。これらのデータをもとに、地域ごとの特徴を正しく読み取り、もっとも適切な文を選ぶ必要があります。
傾斜が小さい地域、つまり平地では居住や開発がしやすいため、通常は人口が多くなる傾向にあります。この選択肢はその逆を述べており、不適当です。
傾斜が大きく、人口が少ない地域では、小学校の児童数も少なくなりがちです。そのため、1つの小学校が担当する区域(通学区域)が広くなる傾向があります。これは実際の地理的分布にも合致しており、適当な選択肢です。
図を見ると西側の方が児童数が多いことがわかります。よって不適当です。
実際には、小学校の配置は人口や地形の影響を強く受けます。傾斜の大きい山間部では、学校の数が少なくなったり、アクセスの良いところに集中したりする傾向があります。したがって、この選択肢も不適当です。
覚えておくポイント
地形が平坦で人口が多い地域ほど、学校や公共施設が密集する傾向があります。傾斜が大きく人口が少ない山間部では、通学区域が広くなることが一般的です。地理調査では、「地形」「人口」「施設配置」の関係性に注目することが重要です。
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02
正しい選択肢は、「天竜川から離れた地表面の傾斜が大きい地域は、小学校の通学区域が広い。」です。
図を比べると、山地が多い外縁部では黒や濃灰のメッシュ(傾斜20°以上・10~20°)が目立ち、そこに描かれた通学区域の輪郭は川沿いの平坦部よりもはるかに大きく伸びています。
児童数の円も小さく、学校数も少ないため、一つの学校が広い範囲を受け持つ様子が読み取れます。
川沿いの淡色メッシュ(傾斜0~10°)には黒メッシュ(人口500人以上)が集中し、高密度です。
人口が少ないとは言えません。
傾斜が急な山地では児童数の円が小さく、学校同士も離れているため、通学区域が大きく囲まれています。
図の情報と一致します。
児童数を示す大きな円は天竜川西岸にも多数あり、東西で単純に多寡を比べられるほど差はありません。
この文は図からは断定できません。
学校は人口が集中する平坦部に密集し、山地では疎らです。
均等という表現は当てはまりません。
飯田市では、平坦で人口が多い川沿いに学校が集まり、山間部では学校が少なく通学区域が広がるという地域差がはっきり見られます。
地形・人口・公共施設の分布を重ねて読むと、生活圏の広さやアクセス条件を具体的に理解できます。
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