大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問82 (地理B(第3問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問82(地理B(第3問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

東京都に住む高校生のミノルさんは、祖父のカヲルさんが住む鹿児島県を訪ねたことをきっかけに、日本の人口や都市をめぐる諸問題について考えた。この探究に関する次の問いに答えよ。

カヲルさんは、1980年代に転職にともなって鹿児島県へ戻った。次の図3は、カヲルさんが現在住んでいるある地方都市の様子を示したものである。また、後の会話文サ~スは、図3中の地点D~Fのいずれかの地点における、周辺の景観について話し合ったものである。D~Fとサ~スとの組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。


カヲル  「1980年代以前から幹線道路が整備されていたけれど、2000年代前半までは、周辺には水田や畑が広がっていたんだ」
ミノル  「現在は、道路沿いに全国チェーンの店舗がみられるよ。店舗には広い駐車場があるね」


カヲル  「1980年代以前は、水田や畑が広がっていたけれど、近年は市内でも人口が大きく増えている地域の一つなんだ」
ミノル  「現在は、開発が進んで住宅が増えているね」


カヲル  「1980年代中頃までは、百貨店やスーパーマーケットがあって、大変にぎわっていたんだ」
ミノル  「現在は、自動車は走っているけれど人通りは少ないね。シャッターが閉まったままの店舗もあるよ」
問題文の画像
  • D:サ  E:シ  F:ス
  • D:サ  E:ス  F:シ
  • D:シ  E:サ  F:ス
  • D:シ  E:ス  F:サ
  • D:ス  E:サ  F:シ
  • D:ス  E:シ  F:サ

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この過去問の解説 (1件)

01

地図を見ると、Dは市役所や鉄道駅に近い旧来の中心市街地、Eは鉄道の北東側に新しい道路が張り巡らされた住宅造成地、Fは幹線道路沿いで郊外型店舗が並ぶエリアです。

 

それぞれの景観の変化が会話文の内容と対応します。

 

Dとス

市役所が近く、格子状の細街路が広がる典型的な中心市街地です。

かつて百貨店や商店街でにぎわい、現在はシャッター通り化というスの発言と一致します。

 

Eとシ

川の対岸に広がる新興住宅地です。

1980年代までは水田が目立ったが、現在は区画道路と住宅が急増しています。

「市内でも人口が大きく増えている地域」というシの説明そのままです。

 

Fとサ

幹線道路(太い灰線)とインターチェンジが近く、ロードサイド型の開発が進む場所です。

水田・畑が商業地に転換し、全国チェーンと広い駐車場が並ぶ景観はサにぴったり当てはまります。

選択肢1. D:サ  E:シ  F:ス

誤りです。

選択肢2. D:サ  E:ス  F:シ

誤りです。

選択肢3. D:シ  E:サ  F:ス

誤りです。

選択肢4. D:シ  E:ス  F:サ

誤りです。

選択肢5. D:ス  E:サ  F:シ

誤りです。

選択肢6. D:ス  E:シ  F:サ

正しい組み合わせです。

まとめ

旧中心部(D)は衰退、郊外(F)は商業化、新住宅地(E)は人口流入という、地方都市でよく見られる構図が読み取れます。

幹線道路と自動車依存の進行が、中心市街地から郊外へ買い物客を吸い出した点が、三つの会話内容の背景にあります。

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