大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問55 (日本史B(第5問) 問1)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問55(日本史B(第5問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

博物館で開催された「パスポートの歴史」展の次の解説文を読み、後の問いに答えよ。(資料は、一部省略したり、書き改めたりしたところもある。)

日本初のパスポート
図1は1866年に発行された日本初のパスポート(旅券)の写しです。このパスポートでは、当該人物の見た目の特徴などが言葉で説明されています。海外渡航者の身分証明書であるパスポートは、日本では海外渡航が解禁された1866年から発行されました。
最初のパスポートを受け取った一人は、曲芸師の浪五郎でした。浪五郎は、a 1867年のパリ万国博覧会でも曲芸を披露しました。現在のような手帳型とは異なるものの、新たにパスポートを手にした人々が、b 船で海外に渡るようになりました

下線部aに関連して、1867年のパリ万国博覧会について述べた次の文X・Yと、それに該当する語句a~dとの組合せとして正しいものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

X  『富嶽三十六景』が代表作である、この人物の絵手本が出品された。
Y  1864年から駐日フランス公使に就き、幕府の軍制改革を支援したこの人物が、幕府にパリ万国博覧会への参加をすすめた。

a  喜多川歌麿
b  葛飾北斎
c  ボアソナード
d  ロッシュ
問題文の画像
  • X ― a  Y ― c
  • X ― a  Y ― d
  • X ― b  Y ― c
  • X ― b  Y ― d

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この過去問の解説 (1件)

01

1867年のパリ万国博覧会に関連する知識が問われました。

選択肢1. X ― a  Y ― c

a 喜多川歌麿は美人画を得意とした浮世絵師であり、 

代表作は『婦女人相十品』なので正しくありません。

c ボアソナードはフランスの法学者で、明治政府に招かれて来日し、

民法や刑法などを起草した人なので正しくありません。

よって誤りです。

 

選択肢2. X ― a  Y ― d

a 喜多川歌麿は美人画を得意とした浮世絵師であり、

 代表作は『婦女人相十品』なので正しくありません。

d ロッシュは1864年から駐日フランス公使に就き、

幕府の軍制改革を支援した人物なので正しいです。

よって誤りです。

選択肢3. X ― b  Y ― c

b 葛飾北斎は風景画を得意とした浮世絵師で、

代表作は『富嶽三十六景』なので正しいです。

c ボアソナードはフランスの法学者で、明治政府に招かれて来日し、

民法や刑法などを起草した人なので正しくありません。

よって誤りです。

 

 

選択肢4. X ― b  Y ― d

b 葛飾北斎は風景画を得意とした浮世絵師で、

代表作は『富嶽三十六景』なので正しいです。

d ロッシュは1864年から駐日フランス公使に就き、

幕府の軍制改革を支援した人物なので正しいです。

よってこれが正解です。

 

まとめ

日本は1867年にパリで開催された万国産業博覧会に初めて参加しました。葛飾北斎の『富嶽三十六景』は、ジャポニズム(日本趣味・日本熱)を生み、マネ・モネ・ゴッホなどのフランス印象派の画家に影響を与えました。

 

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