大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問56 (日本史B(第5問) 問2)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問56(日本史B(第5問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

博物館で開催された「パスポートの歴史」展の次の解説文を読み、後の問いに答えよ。(資料は、一部省略したり、書き改めたりしたところもある。)

日本初のパスポート
図1は1866年に発行された日本初のパスポート(旅券)の写しです。このパスポートでは、当該人物の見た目の特徴などが言葉で説明されています。海外渡航者の身分証明書であるパスポートは、日本では海外渡航が解禁された1866年から発行されました。
最初のパスポートを受け取った一人は、曲芸師の浪五郎でした。浪五郎は、a 1867年のパリ万国博覧会でも曲芸を披露しました。現在のような手帳型とは異なるものの、新たにパスポートを手にした人々が、b 船で海外に渡るようになりました

下線部bに関連して、船舶や海運の歴史に関して述べた次の文Ⅰ~Ⅲについて、古いものから年代順に正しく配列したものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

Ⅰ  琉球の問題と関わって、日本の軍隊が台湾に出兵した際、政府は岩崎弥太郎が起業した海運会社に軍事輸送を委託した。
Ⅱ  政府による海運奨励策を背景として、日本郵船会社が、ヨーロッパやアメリカと日本とを結ぶ定期航路を開設した。
Ⅲ  政府が、官有の船舶も含む開拓使の官有物を政商五代友厚らが関係する会社に安価で払い下げようとしたが、世論の反発で中止された。
問題文の画像
  • Ⅰ ― Ⅱ ― Ⅲ
  • Ⅰ ― Ⅲ ― Ⅱ
  • Ⅱ ― Ⅰ ― Ⅲ
  • Ⅱ ― Ⅲ ― Ⅰ
  • Ⅲ ― Ⅰ ― Ⅱ
  • Ⅲ ― Ⅱ ― Ⅰ

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この過去問の解説 (1件)

01

船舶や海運の歴史に関する問題です。

Ⅰ 台湾出兵が行われたのは1874年です。

Ⅱ 日本郵船会社が、ヨーロッパやアメリカと日本とを結ぶ定期航路を開設したのは1896年です。

Ⅲ 開拓使官有物払下げ事件が起こったのは1881年です。

選択肢1. Ⅰ ― Ⅱ ― Ⅲ

Ⅰが最初なのは正しいのですが、ⅡとⅢの順番が逆なので誤りです。

選択肢2. Ⅰ ― Ⅲ ― Ⅱ

全ての出来事の順番が正しいので正解です。

選択肢3. Ⅱ ― Ⅰ ― Ⅲ

Ⅱが最初になっているので正しくありません。

選択肢4. Ⅱ ― Ⅲ ― Ⅰ

Ⅱが最初になっているので正しくありません。

選択肢5. Ⅲ ― Ⅰ ― Ⅱ

Ⅲが最初になっているので正しくありません。

選択肢6. Ⅲ ― Ⅱ ― Ⅰ

Ⅲが最初になっているので正しくありません。

まとめ

日本郵船会社は1885年に創設され、近海航路・ボンベイ航路・欧米豪の三大航路を有した日本最大の汽船会社で、日露戦争や第一次世界大戦を通して発展しました。

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