大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問57 (日本史B(第5問) 問3)
問題文
「旅券」となったパスポート
図2は1891年の「旅券」を、■(黒塗り)で個人情報を伏せて書き写したものです。1878年の「海外旅券規則」以降、パスポートは現在と同じように「旅券」という名称になりました。
「海外旅券規則」の冒頭には、旅券は「日本国民タルヲ証明スルノ具」とあります。国際関係が大きく変化したこの時代、c 日本のパスポートが交付される「国民」の範囲も時期によって大きく変化しました。
図2に関して述べた次の文X・Yについて、その正誤の組合せとして正しいものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
X 図2の「旅券」には、日本の外務大臣から相手国の担当部署に対し、「旅券」を交付された者の保護を要請する文言が記されている。
Y 図2の「日本皇帝陛下外務大臣」という記載に関して、大日本帝国憲法では、国務各大臣は天皇を輔弼し、天皇に責任を負うと定められていた。

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問57(日本史B(第5問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
「旅券」となったパスポート
図2は1891年の「旅券」を、■(黒塗り)で個人情報を伏せて書き写したものです。1878年の「海外旅券規則」以降、パスポートは現在と同じように「旅券」という名称になりました。
「海外旅券規則」の冒頭には、旅券は「日本国民タルヲ証明スルノ具」とあります。国際関係が大きく変化したこの時代、c 日本のパスポートが交付される「国民」の範囲も時期によって大きく変化しました。
図2に関して述べた次の文X・Yについて、その正誤の組合せとして正しいものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
X 図2の「旅券」には、日本の外務大臣から相手国の担当部署に対し、「旅券」を交付された者の保護を要請する文言が記されている。
Y 図2の「日本皇帝陛下外務大臣」という記載に関して、大日本帝国憲法では、国務各大臣は天皇を輔弼し、天皇に責任を負うと定められていた。

- X 正 Y 正
- X 正 Y 誤
- X 誤 Y 正
- X 誤 Y 誤
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (1件)
01
「X:正 Y:正」 の組合せが最も適当です。
【各選択肢の検討】
X「図2の「旅券」には、日本の外務大臣から相手国の担当部署に対し、「旅券」を交付された者の保護を要請する文言が記されている。」
図2の本文には「右布哇国へ赴くに付き、道路障なく旅行せしめ、且必要の保護扶助を与へられん事を其の筋の諸官に希望す」と記されています。
これは日本外務大臣がハワイ王国の関係官に対し、旅券所持者の通行・保護を願い出る趣旨であり、指摘内容と一致します。
Y「図2の「日本皇帝陛下外務大臣」という記載に関して、大日本帝国憲法では、国務各大臣は天皇を輔弼し、天皇に責任を負うと定められていた。」
図2には「日本皇帝陛下外務大臣」とあり、大臣が天皇名で旅券を発給する体裁です。
大日本帝国憲法55条は「国務各大臣ハ天皇ヲ輔弼シ其ノ責ニ任ス」と規定し、閣僚の責任先を天皇としました。
記述は正確です。
適切な組み合わせです。
不適切です。
不適切です。
不適切です。
図2の旅券文面と憲法規定の内容の双方が正しいため、正しい組合せは 「X:正 Y:正」 です。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問56)へ
令和5年度(2023年度)追・再試験 問題一覧
次の問題(問58)へ