大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問66 (地理B(第1問) 問1)
問題文
次の選択肢は、図1中の地点ア~エのいずれかにおける年降水量、最少雨月、最少雨月の降水量を示したものである。地点エに該当するものを一つ選べ。
選択肢:『理科年表』により作成。

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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問66(地理B(第1問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
次の選択肢は、図1中の地点ア~エのいずれかにおける年降水量、最少雨月、最少雨月の降水量を示したものである。地点エに該当するものを一つ選べ。
選択肢:『理科年表』により作成。

- 年降水量:837.0mm 最少雨月:1月 最少雨月の降水量:13.4mm
- 年降水量:775.2mm 最少雨月:2月 最少雨月の降水量:48.2mm
- 年降水量:375.3mm 最少雨月:8月 最少雨月の降水量:2.2mm
- 年降水量:281.4mm 最少雨月:1月 最少雨月の降水量:2.3mm
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この過去問の解説 (2件)
01
地点エに該当する選択肢は、
「年降水量:837.0 mm 最少雨月:1月 最少雨月の降水量:13.4 mm」 です。
地点エは図1で東アジアの大陸東岸(朝鮮半島付近)に位置します。
この地域は夏のモンスーンで雨が集中し、冬は乾燥する「夏多雨・冬少雨型」の気候です。
年間降水量は800 mm前後が一般的で、最も雨が少ない冬の1月には十数ミリしか降りません。
選択肢のうち、こうした特徴(800 mm前後&1月が最少雨月で10 mm台)に合致するのは一つだけです。
夏に雨が集中し、冬は乾燥する東アジア型で、地点エと一致します。
年間を通じて雨量が比較的多い温帯海洋性で、最少雨月でも50 mm近くであり、冬が乾きすぎないので不適です。
夏が乾く地中海性(冬雨)で、東アジアとは逆なので不適です。
年間雨量が極端に少ない砂漠・ステップで、沿岸モンスーン地域ではありません。
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02
北半球における気候の理解に関する問題です。
地点エは「年降水量:837.0 mm 最少雨月:1月 最少雨月の降水量:13.4 mm」です。
地点エは温暖湿潤気候もしくは冷帯にあたり、大陸東岸にあるため冬である1月に最小雨月になること、夏季に多雨なため西岸海洋性気候に対して年間総雨量が多いことが特徴です。
北半球における温帯気候の特徴(冬に乾燥、夏にかなりの多雨)に合致します。
エの地点に適しており、正しい選択肢です。
地点エの温暖湿潤気候と比べると最小雨月が多いため、西岸海洋性気候と判断しますので、誤答です。
温暖湿潤気候との区別が難しいので、消去法で判断するとよいでしょう。
北半球の夏はおおむね6~8月が夏季で降水量が増加しますが、選択肢3は最小雨月がその8月です。
このため夏季に極端に乾燥する地中海性気候を表しているため誤答です。
年間降水量が他の選択肢と比べて低いため、低気圧が発生する海洋から離れた地点であると判断します。
極東ユーラシアの内陸部(タイガ)と考えます。よって誤答です。
夏に乾燥する地中海性気候を最初に消去することが大切です。
また高緯度帯の大陸東岸では、冬季の乾燥、夏季の多雨という特徴があります。
これは冬季には大陸から海洋へ、夏季には海洋から大陸へと吹くモンスーン(季節風)の影響です。
そして海洋から離れた大陸中心部ではモンスーンが届かず降雨が少ないということを押さえておきましょう。
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