大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問77 (地理B(第2問) 問6)
問題文
次の図7は、携帯電話と固定電話について、いくつかの国における人口百人当たりの契約数の変化を示したものであり、J~Lは、オーストラリア、ブラジル、モンゴルのいずれかである。国名とJ~Lとの正しい組合せを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問77(地理B(第2問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
次の図7は、携帯電話と固定電話について、いくつかの国における人口百人当たりの契約数の変化を示したものであり、J~Lは、オーストラリア、ブラジル、モンゴルのいずれかである。国名とJ~Lとの正しい組合せを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

- オーストラリア:J ブラジル:K モンゴル:L
- オーストラリア:J ブラジル:L モンゴル:K
- オーストラリア:K ブラジル:J モンゴル:L
- オーストラリア:K ブラジル:L モンゴル:J
- オーストラリア:L ブラジル:J モンゴル:K
- オーストラリア:L ブラジル:K モンゴル:J
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この過去問の解説 (2件)
01
正答は「オーストラリア:J ブラジル:K モンゴル:L」です。
固定電話と携帯電話の特徴を踏まえることがまず大切です。
固定電話:20世紀の時点でオーストラリアや日本などの多くの先進国で既に普及しています。しかし電線網の普及など設備投資に多大なインフラ整備が必要になり、後進国での普及は難しいです。
携帯電話:21世紀に入るとスマートフォンの普及が著しく、先進国は「電話は一人一台」の時代となり、固定電話の解約が相次ぎます。
またインフラ投資については、固定電話に対して簡単な基地局アンテナの設置のみで済むため、後進国でも費用を抑えて普及させることが可能です。
Jは、20世紀時点ですでに固定電話が相当普及しており、21世紀には固定電話の解約が急に進むため、先進国であるオーストラリアに相当します。
Kは21世紀に入り固定電話契約数、携帯電話契約数ともに増加しています。中興国であるBRICs諸国のブラジルに相当します。
実際に問題を解くときは、JとLを先に判断し、消去法でKがブラジルと判断するとよいでしょう。
Lは後進国であるモンゴルに相当します。固定電話は依然として普及せず、逆に携帯電話の契約数が顕著に伸びていることが特徴です。
正しい組み合わせです。
間違った組み合わせです。
間違った組み合わせです。
間違った組み合わせです。
間違った組み合わせです。
間違った組み合わせです。
携帯電話の急速な普及は、モンゴルのみにとどまらずアフリカ諸国でも顕著です。
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02
正しい組わせは
「オーストラリア:J ブラジル:K モンゴル:L」 です。
【選択肢の検討】
J
・1997年の固定電話契約数が50台前後/100人とすでに高水準。
・2007年には携帯契約が100台/100人前後まで急伸し、固定はやや減少しても依然40台超。
・2017年も携帯は100台を維持し、固定は40台未満。
→固定電話が早くから普及し、携帯もいち早く普及した先進国の典型的パターンです。
オーストラリアが該当します。
K
・1997年の固定は10台弱、携帯も一桁。
・2007年に固定が20台ほどへ増え、携帯は50台へ上昇。
・2017年には携帯が100台近くまで伸び、固定は20台程度で頭打ち。
→中所得国で経済成長とともに携帯が急伸したパターンです。
ブラジルが該当します。
L
・1997年は固定も携帯もほぼ0。
・2007年になっても固定は5台程度だが、携帯は5〜10台へ。
・2017年には携帯が120台超/100人と急増する一方、固定は5台程度のまま。
→固定網が乏しいまま携帯電話で一気に普及した内陸アジアの新興国です。
モンゴルが該当します。
正しい組み合わせです。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
・早期から固定網が整い、携帯も人口並みに普及したオーストラリア=J
・中南米の新興国で携帯が急伸したブラジル=K
・固定網をほとんど敷設せず携帯で「飛び越えた」モンゴル=L
したがって正しい組合せは 「オーストラリア:J ブラジル:K モンゴル:L」 となります。
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