大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問91 (地理B(第5問) 問2)
問題文
ニホンカワウソが新荘(しんじょう)川沿いにかつて生息していたことに関心をもったセイラさんたちは、次の図2と図3を作成した。図3は、図2中の矢印の方向の景観を立体的に示したものである。図2と図3に関することがらについて述べた文として適当でないものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問91(地理B(第5問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
ニホンカワウソが新荘(しんじょう)川沿いにかつて生息していたことに関心をもったセイラさんたちは、次の図2と図3を作成した。図3は、図2中の矢印の方向の景観を立体的に示したものである。図2と図3に関することがらについて述べた文として適当でないものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

- 須崎湾から北西に伸びる国道は、大部分が新荘川のつくった谷を通る。
- 須崎湾周辺では、沈水地形がみられる。
- 土讃(どさん)線の吾桑(あそう)駅は、砂州上に位置している。
- 蟠蛇森(ばんだがもり)から吾桑駅にかけての斜面は、新荘川の流域には含まれない。
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この過去問の解説 (1件)
01
適当でない文は「土讃線の吾桑駅は、砂州上に位置している。」です。
須崎市周辺の地形図(図2)と立体画像(図3)を見比べると、国道・鉄道・山地・川・湾の位置関係がはっきり分かります。
吾桑駅は内陸の谷にあり、海岸の砂州とは関係ありません。
図2の実線(国道)は、新荘川の蛇行谷に沿って北西へ伸びています。
谷底に道路を敷くのは、勾配が緩く建設しやすいためで、地形とも一致します。
須崎湾は山地が海に沈降して谷に海水が入り込んだ入り江で、複雑なリアス海岸を示しています。
これは沈水地形の典型です。
図2で吾桑駅は山地と山地の間の谷部にあり、周囲に細長い砂州や沿岸堆積地形は見当たりません。
砂州上にあるのはむしろ須崎駅側で、吾桑駅には当てはまりません。
蟠蛇森は谷をはさんで新荘川の西側にあり、山の東斜面は直接須崎湾へ流れる小河川に下ります。
したがって、この斜面の降雨は新荘川には流入せず、流域外に当たります。
・国道は新荘川谷を通り、交通が谷沿いに発達している。
・須崎湾はリアス海岸で沈水地形の特徴を示す。
・吾桑駅は内陸の谷に設置されており、海岸の砂州とは無関係。
・蟠蛇森東側の斜面は直接湾へ流れ込むため、新荘川の流域に含まれない。
以上から、誤りは「吾桑駅が砂州上に位置する」という記述であることが分かります。
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