大学入学共通テスト(国語) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問27 (第4問(漢文) 問1)
問題文
(注1)董思翁 ――― 明代の文人・董其昌(とうきしょう)(1555 ― 1636)のこと。
(注2)辛未 ――― 清・嘉慶16年(1811)。
(注3)瓜爾佳 ――― 満州族名家の姓。
(注4)空匣 ――― 空の箱。
(注5)壬申 ――― 清・嘉慶17年(1812)。
(注6)従容 ――― ゆったりと。
(注7)花事 ――― 春に花をめでたり、見て歩いたりすること。
(注8)坐輿可許子猷過 ――― 子猷は東晋・王徽之(おうきし)の字(あざな)。竹好きの子猷は通りかかった家に良い竹があるのを見つけ、感嘆して朗詠し、輿(こし)に乗ったまま帰ろうとした。その家の主人は王子猷が立ち寄るのを待っていたので、引き留めて歓待し、意気投合したという故事を踏まえる。
波線部(ア)「復」のここでの意味として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
(ア) 「復」

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問題
大学入学共通テスト(国語)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問27(第4問(漢文) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
(注1)董思翁 ――― 明代の文人・董其昌(とうきしょう)(1555 ― 1636)のこと。
(注2)辛未 ――― 清・嘉慶16年(1811)。
(注3)瓜爾佳 ――― 満州族名家の姓。
(注4)空匣 ――― 空の箱。
(注5)壬申 ――― 清・嘉慶17年(1812)。
(注6)従容 ――― ゆったりと。
(注7)花事 ――― 春に花をめでたり、見て歩いたりすること。
(注8)坐輿可許子猷過 ――― 子猷は東晋・王徽之(おうきし)の字(あざな)。竹好きの子猷は通りかかった家に良い竹があるのを見つけ、感嘆して朗詠し、輿(こし)に乗ったまま帰ろうとした。その家の主人は王子猷が立ち寄るのを待っていたので、引き留めて歓待し、意気投合したという故事を踏まえる。
波線部(ア)「復」のここでの意味として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
(ア) 「復」

- なお
- ふと
- じっと
- ふたたび
- まだ
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題を解答するポイントは以下の点です。
①復の意味が分かるか。
復は、「また」と読み、再びという意味を指します。
なおとは、意味を付け加えるときに使用するため、不適当です。
ふとは、思いがけないといった意味で使用するので、不適当です。
じっとは、動かないことやよく見ることをといった意味で使用するので、不適当です。
文章の内容に沿った正しい回答です。
まだは、何かの事象が続いているといった意味で使用するので、不適当です。
最初に提示したとおり、解答するポイントは以下の点です。
①復の意味が分かるか。
復は、「また」と読み、再びという意味を指します。
読みにつられて⑤まだを選択しないよう注意が必要です。
他の選択肢も漢文の読みとして使われる単語が混ざっているので、意味、読みのどちらを聞かれているかよく判断するべきです。
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02
波線部の「復」は、前に行ったことがもう一度起こることを示す語です。したがって、正しい語義は「ふたたび」です。
「それでも」「さらに」といった意味で、動作の反復を表す語ではありません。
「思いがけず」「突然」の意です。再度行うニュアンスは含みません。
動作を止めている様子を示す副詞で、意味が異なります。
同じことをもう一度行う意を持ち、「復」の主要な訳になります。ここでは庭での出来事が再度起こったと述べているため、この語が当てはまります。
「依然として」の意で、反復というより継続を表します。
文脈は「前に味わった静かな風情を再び楽しんだ」という内容です。よって「復」は繰り返しを示す「ふたたび」と解釈できます。
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