大学入学共通テスト(国語) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問28 (第4問(漢文) 問2)
問題文
(注1)董思翁 ――― 明代の文人・董其昌(とうきしょう)(1555 ― 1636)のこと。
(注2)辛未 ――― 清・嘉慶16年(1811)。
(注3)瓜爾佳 ――― 満州族名家の姓。
(注4)空匣 ――― 空の箱。
(注5)壬申 ――― 清・嘉慶17年(1812)。
(注6)従容 ――― ゆったりと。
(注7)花事 ――― 春に花をめでたり、見て歩いたりすること。
(注8)坐輿可許子猷過 ――― 子猷は東晋・王徽之(おうきし)の字(あざな)。竹好きの子猷は通りかかった家に良い竹があるのを見つけ、感嘆して朗詠し、輿(こし)に乗ったまま帰ろうとした。その家の主人は王子猷が立ち寄るのを待っていたので、引き留めて歓待し、意気投合したという故事を踏まえる。
波線部(イ)「審」のここでの意味として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
(イ) 「審」

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問題
大学入学共通テスト(国語)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問28(第4問(漢文) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
(注1)董思翁 ――― 明代の文人・董其昌(とうきしょう)(1555 ― 1636)のこと。
(注2)辛未 ――― 清・嘉慶16年(1811)。
(注3)瓜爾佳 ――― 満州族名家の姓。
(注4)空匣 ――― 空の箱。
(注5)壬申 ――― 清・嘉慶17年(1812)。
(注6)従容 ――― ゆったりと。
(注7)花事 ――― 春に花をめでたり、見て歩いたりすること。
(注8)坐輿可許子猷過 ――― 子猷は東晋・王徽之(おうきし)の字(あざな)。竹好きの子猷は通りかかった家に良い竹があるのを見つけ、感嘆して朗詠し、輿(こし)に乗ったまま帰ろうとした。その家の主人は王子猷が立ち寄るのを待っていたので、引き留めて歓待し、意気投合したという故事を踏まえる。
波線部(イ)「審」のここでの意味として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
(イ) 「審」

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この過去問の解説 (2件)
01
この問題を解答するポイントは以下の点です。
①審の意味が分かるか。
復は、確かに、はっきりさせる、つまびらかにするという意味を指します。
正しくは、物事を間違えなく正確にという意味で使用するので、不適当です。
文章の内容に沿った正しい回答です。
急いでは、行動や時間に対する速さという意味で使用するので、不適当です。
謹んでは、丁寧に行うといった意味で使用するので、不適当です。
静かには、音を立てないといった意味で使用するので、不適当です。
最初に提示したとおり、解答するポイントは以下の点です。
①審の意味が分かるか。
復は、確かに、はっきりさせる、つまびらかにするという意味を指します。
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02
波線部の「審」は、物事をくわしくはっきりと確かめることを表す語です。したがって最も適当なのは「詳しく」です。
「誤りなく」という意味で、内容を細かく調べるニュアンスは薄いです。
「細部まではっきりと」という意味で、「審」の基本義に合います。ここでは庭園の様子や出来事をつまびらかに確かめる意が求められるため適当です。
速度に関する語であり、調べる丁寧さとは関係がありません。
態度の丁寧さを示す語で、内容の把握の度合いを表すものではありません。
音や動きを控える様子を示す語で、意味が異なります。
古文漢文での「審」は「よく見る・詳しく調べる」という意で使われるのが一般的です。本文でも庭園の情景を詳しく観察したことを示しているため、「詳しく」が最適と判断できます。
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