大学入学共通テスト(国語) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問30 (第4問(漢文) 問1)

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問題

大学入学共通テスト(国語)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問30(第4問(漢文) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章は、明代末期から清代初期の思想家である賀貽孫(がいそん)が著したものである。これを読んで、後の問いに答えよ。なお、設問の都合で返り点・送り仮名を省いたところがある。

波線部(ア)のここでの意味として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • 離れることができなかった
  • 追い払わざるをえなかった
  • 見捨てざるをえなかった
  • 離れるはずがなかった
  • 追い払うことができなかった

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この過去問の解説 (1件)

01

入江に入ってきた魚が引き潮によって砂浜に取り残された様子を表しています。

 

まずは波線部(ア)「不能去也」(去ること能わ不るなり)の読み方と意味を確認しましょう。

不能(あたわざる)…「~できない」

也(なり)…「~である」

つまり、「去ることができなかった」と述べています。

 

描かれている状況とセットで考えましょう。

選択肢1. 離れることができなかった

この選択肢が正解です。

選択肢2. 追い払わざるをえなかった

描かれている状況、「去る」の解釈ともに本文と合致しないため、誤りです。

選択肢3. 見捨てざるをえなかった

「去る」に「見捨てる」という意味はないため、誤りです。

選択肢4. 離れるはずがなかった

「不能」の意味が正しく反映されていないため、誤りです。

選択肢5. 追い払うことができなかった

「去る」に「追い払う」という意味はないため、誤りです。

まとめ

波線部の直前から、入江に取り残された魚の様子を描いた文であることを読み取れたでしょうか。

「不能去也」という文字のイメージから「去ることができない」という大まかな意味も読み取れるかと思います。

状況と合わせて正誤判断をすれば確実に得点できる問題です。

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