大学入学共通テスト(国語) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問36 (第4問(漢文) 問7)

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問題

大学入学共通テスト(国語)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問36(第4問(漢文) 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章は、明代末期から清代初期の思想家である賀貽孫(がいそん)が著したものである。これを読んで、後の問いに答えよ。なお、設問の都合で返り点・送り仮名を省いたところがある。

傍線部C「是豈知竜之為竜哉。」について、返り点の付け方と書き下し文との組合せとして最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
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この過去問の解説 (1件)

01

主語「」と動詞「」、そして反語の「豈~哉」(豈に~せんや=どうして○○だろうか。いや、そうではない)から文章の骨組みを割り出します。

意味:「是はどうして知るだろうか。いや、知ることはない」

 

この時点で文末が「~知らんや」となっている選択肢に正解を絞り込むことができます。

 

続いて、「竜之為竜」の部分について考えていきます。

絞り込んだ選択肢を比べると、

・竜の之れ竜の為にするを

・竜の竜たるを

文脈も合わせて考えると後者が適切と判断できます。

選択肢1. 解答選択肢の画像

選択肢を直訳すると「是(平凡な人の態度)は、竜が竜自身のためにこれをやっているということを知っているとは言えない」となり、傍線部Cの直前の文との繋がりが不自然になってしまいます。

 

したがって、この選択肢は誤りと判断できます。

選択肢2. 解答選択肢の画像

主語「是」と動詞「知」、そして反語の「豈~哉」(豈に~せんや=どうして○○だろうか。いや、そうではない)という要素から考えると文末は「知らんや」という表現になると考えられるため、それ以外の文章構造は正解候補から除外されます。

選択肢3. 解答選択肢の画像

主語「是」と動詞「知」、そして反語の「豈~哉」(豈に~せんや=どうして○○だろうか。いや、そうではない)をふまえて返り点と書き下し文を正確に解釈できているこの選択肢が正解です。

選択肢4. 解答選択肢の画像

主語「是」と動詞「知」、そして反語の「豈~哉」(豈に~せんや=どうして○○だろうか。いや、そうではない)という要素から考えると文末は「知らんや」という表現になると考えられるため、それ以外の文章構造は正解候補から除外されます。

選択肢5. 解答選択肢の画像

主語「是」と動詞「知」、そして反語の「豈~哉」(豈に~せんや=どうして○○だろうか。いや、そうではない)という要素から考えると文末は「知らんや」という表現になると考えられるため、それ以外の文章構造は正解候補から除外されます。

まとめ

主語「是」と動詞「知」、そして反語の「豈~哉」(豈に~せんや=どうして○○だろうか。いや、そうではない)という要素から文章の骨格を割り出せるかどうかがポイントです。

「竜之為竜」の部分も傍線部直前の文を丁寧に読んで正しく文脈を捉えましょう。

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