大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問37 (倫理(第1問) 問7)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問37(倫理(第1問) 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

高校生AとBが交わした次の会話を読み、後の問いに答えよ。なお、会話と問いのAとBは各々全て同じ人物である。

A:浮かない顔をしているね。
B:うーん。実は、友達とあることについて話していたら、言い争いになったんだよね。向こうは「自分の考えの方が正しい、a 真理なんだ」って言い張っていて、嫌になっちゃったよ。
A:それでどうしたの?
B:ただ黙ってやり過ごしたよ。議論にもb 礼儀やマナーが必要だし、あれだけ強く言われると、相手にするのが面倒くさくなっちゃった。
A:それはダメでしょ。とにかく、c 異なった見方や考えを持った相手に対しては、議論に勝って、自分の正しさを示さないと。
B:そうかな?黙って受け流した方がいいと思うけど…。その方が相手を傷つけることもなくてd 人間の生き方としてふさわしいと思うし、こっちも不快な思いをしなくて済むしね。

Aは、『スッタニパータ』の一節である次の資料をBに示し、後の発言をした。Aの発言中の( a )・( b )に入る記述の組合せとして最も適当なものを、後のうちから一つ選べ。

資料
ある者たちは・・・他の教えに善は無いと説く。自分が依拠する教えが善であることを説きながら、それぞれ別々の真理に固執している。・・・論争が修行者たちの間に起きると、勝利の驕(おご)りと敗北の落胆がある。人はこれを見て論争をやめるべきである。称賛の獲得以外に何にもならないからである。・・・称賛されると、・・・喜び、心高ぶる。心の高ぶりによって、彼が害されることになる。

A:資料を見てよ! ブッダは、( a )って言ってるよ。倫理の授業でブッダは( b )って習ったよね。資料はそれと関係してるのかな。
  • a 論争は称賛を得ること以外には何の役にも立たず、称賛は心の高ぶりを生み出すことで人を害するため、人は論争すべきではない
    b 自己への執着が苦しみの原因であると主張した
  • a 論争の勝者には驕りが生じ、論争の敗者は失意に陥ることになるため、論争は勝者のためにも、敗者のためにもならない
    b 身体を苦しめる修行によって真の自己を見いだせると主張した
  • a 論争は自らが真理であると思う事柄を批判的に吟味するためには有益であるが、勝敗に一喜一憂することは避けなければならない
    b 自己への執着が苦しみの原因であると主張した
  • a 論争においては、自らが真理であると思う事柄を守るために、相手からの厳しい批判を受けるが、その苦しみに耐え続けなければならない
    b 身体を苦しめる修行によって真の自己を見いだせると主張した

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