大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問44 (倫理(第2問) 問6)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問44(倫理(第2問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

以下を読み、後の問いに答えよ。なお、会話と問いのC、D、先生は各々全て同じ人物である。

Ⅰ 次の会話は、「理想」について調べていたCとDが、日本の近世の思想について先生と交わしたものである。

C:近世ではどんな理想が思い描かれていたんだろう?
D:例えば、伊藤仁斎は、日常において道が実現されることを重視して、日々の生活における人と人との和合が大切だと説いていたね。
C:本居宣長の説いたd 真心も、一つの理想と捉えて良いのかな?
先生:いずれも人間のあるべき姿を追求したものと捉えて良いでしょう。あるべき姿について考えることは、e 日々の生活や、自分の心のあり方を見つめ直すことにつながりますね。

Ⅱ 次の会話は、Ⅰの会話の翌日に、「理想」をめぐる日本の近代の思想について、C、D、先生が交わしたものである。

D:大正時代には、現実をありのままに肯定する自然主義に対して、文学や思想の分野で理想主義が唱えられました。今ある現実を超えてあるべき姿を追い求め、f 理想と現実の間で葛藤した人々の姿が印象的でした。
先生:大事な点に気が付きましたね。実は「理想」という日本語は、近代になってからドイツ語のIdeal(イデアール)を訳して作られたものなのです。
C:Idealの語源はイデアでしょうか?永遠に変わることのないイデアを踏まえて、理想という言葉が作られたのですね。
先生:そのとおりです。西洋の思想を取り入れる中で、g 現実の自己をより深く見つめ、あるべき姿を探求した人もいました。

下線部fに関連して、次のア・イは、理想と現実の間で葛藤した思想家についての説明であるが、それぞれ誰のことか。その組合せとして正しいものを、後のうちから一つ選べ。

ア  キリスト教的人道主義の立場から、近代化の進展に伴い発生した社会問題に心を痛め、競争や階級のない平等な社会の実現を目指した。
イ  現実的な政治の世界に理想の実現を求めた後に、文学の世界に身を投じ、文学を通して、自己の内部生命の要求を実現することを求めた。
  • ア:石川啄木  イ:安部磯雄
  • ア:石川啄木  イ:北村透谷
  • ア:安部磯雄  イ:石川啄木
  • ア:安部磯雄  イ:北村透谷
  • ア:北村透谷  イ:石川啄木
  • ア:北村透谷  イ:安部磯雄

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