大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問70 (政治・経済(第1問) 問7)
問題文
a 国の法制度やb 地方自治に関心がある生徒Xと生徒Yは、自分たちが住むJ市のまちづくりの取組みについて調べている。
かつてc K寺の門前町として栄えたJ市には、多くの観光客が訪れており、K寺はJ市の重要な観光資源となっている。市の中心市街地は、駅からK寺へ至る表参道としての中央通りを中心に発展してきた。駅前には大型店舗が集まり、表参道には個人商店が軒を並べている。また、K寺の門前にはd 空き家などをリノベーションした店舗やカフェが多数立地し、e 地元の農産物を加工した食品を販売している。
生徒たちがJ市のWebページを調べたところ、市が「市街地活性化プラン」を策定し、次のような事業を展開していることがわかった。
<空き家等活用事業>
空き家等を活用し、店舗やカフェ、民泊などの施設として利用する場合に、改修費や設備費を補助するとともに、長期的な安定経営をめざし、経営指導員による継続的指導を行う。
<歴史的街なみ整備事業>
K寺周辺地区の歴史ある街なみを保全し、伝統と文化が感じられる景観を形成することを目的に、まちづくり協定で規定する範囲の景観の整備に対する助成を行うとともに、道路の美装化を進める。
生徒たちはとくに空き家などの活用に関心をもち、空き家やf 民泊に関するg 法律についても、h 立法過程を含め、調べてみることにした。
下線部gについて、生徒Xと生徒Yは、さらに民泊に関連する法律の内容を調べた上で、次のような会話をしている。次の会話文中の空欄( ア )~( ウ )に当てはまる語句の組合せとして正しいものを、後のうちから一つ選べ。
X:調べてみたら民泊を営むにも利用するにもいろんな法律がかかわるんだね。
Y:そうだね。まず民泊の解禁を定めた住宅宿泊事業法があるけど、ほかにも、利用料金を支払って民泊を利用する契約には( ア )が適用されるね。ちなみに、私人間の関係を規律する( ア )は、公法か私法かという分類からすれば( イ )に該当するね。
X:また、民泊を営業する人は事業者だから、不当な勧誘による契約の取消しを可能にしたり、消費者に一方的に不利な条項の無効を定めたりする( ウ )も関連するよ。
Y:一つの事項についてもさまざまな法律が重層的にかかわることが確認できたね。
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問題
大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問70(政治・経済(第1問) 問7) (訂正依頼・報告はこちら)
a 国の法制度やb 地方自治に関心がある生徒Xと生徒Yは、自分たちが住むJ市のまちづくりの取組みについて調べている。
かつてc K寺の門前町として栄えたJ市には、多くの観光客が訪れており、K寺はJ市の重要な観光資源となっている。市の中心市街地は、駅からK寺へ至る表参道としての中央通りを中心に発展してきた。駅前には大型店舗が集まり、表参道には個人商店が軒を並べている。また、K寺の門前にはd 空き家などをリノベーションした店舗やカフェが多数立地し、e 地元の農産物を加工した食品を販売している。
生徒たちがJ市のWebページを調べたところ、市が「市街地活性化プラン」を策定し、次のような事業を展開していることがわかった。
<空き家等活用事業>
空き家等を活用し、店舗やカフェ、民泊などの施設として利用する場合に、改修費や設備費を補助するとともに、長期的な安定経営をめざし、経営指導員による継続的指導を行う。
<歴史的街なみ整備事業>
K寺周辺地区の歴史ある街なみを保全し、伝統と文化が感じられる景観を形成することを目的に、まちづくり協定で規定する範囲の景観の整備に対する助成を行うとともに、道路の美装化を進める。
生徒たちはとくに空き家などの活用に関心をもち、空き家やf 民泊に関するg 法律についても、h 立法過程を含め、調べてみることにした。
下線部gについて、生徒Xと生徒Yは、さらに民泊に関連する法律の内容を調べた上で、次のような会話をしている。次の会話文中の空欄( ア )~( ウ )に当てはまる語句の組合せとして正しいものを、後のうちから一つ選べ。
X:調べてみたら民泊を営むにも利用するにもいろんな法律がかかわるんだね。
Y:そうだね。まず民泊の解禁を定めた住宅宿泊事業法があるけど、ほかにも、利用料金を支払って民泊を利用する契約には( ア )が適用されるね。ちなみに、私人間の関係を規律する( ア )は、公法か私法かという分類からすれば( イ )に該当するね。
X:また、民泊を営業する人は事業者だから、不当な勧誘による契約の取消しを可能にしたり、消費者に一方的に不利な条項の無効を定めたりする( ウ )も関連するよ。
Y:一つの事項についてもさまざまな法律が重層的にかかわることが確認できたね。
- ア:民法 イ:私法 ウ:消費者契約法
- ア:民法 イ:私法 ウ:独占禁止法
- ア:民法 イ:公法 ウ:消費者契約法
- ア:民法 イ:公法 ウ:独占禁止法
- ア:刑法 イ:私法 ウ:消費者契約法
- ア:刑法 イ:私法 ウ:独占禁止法
- ア:刑法 イ:公法 ウ:消費者契約法
- ア:刑法 イ:公法 ウ:独占禁止法
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題のキーワードを以下にまとまて行きます。
民法は私人間の権利や義務に関わる法律になります。
刑法は国と人の間の関係を規律し、犯罪と刑罰に関わる法律になります。
公法は国家と国民の関係を定めた法律になります。
私法は個人と個人の関係を定めた法律になります。
消費者契約法は消費者と事業者が契約する際に、消費者の利益を守るための法律になります。
独占禁止法は公正かつ自由な競争を促進するための法律になります。
適切
民法 〇
私法 〇
消費者契約法 〇
民法は私人間の関係を規律し、私法にあたります。
Xさんの「民泊を営業する人は事業者だから、不当な勧誘による契約の取消しを可能にしたり、消費者に一方的に不利な条項の無効を定めたりする」は消費者契約法にあたります。
不適切
民法 〇
私法 〇
独占禁止法 ×
不適切
民法 〇
公法 ×
消費者契約法 〇
不適切
民法 〇
公法 ×
独占禁止法 ×
不適切
刑法 ×
私法 〇
消費者契約法 〇
不適切
刑法 ×
私法 〇
独占禁止法 ×
不適切
刑法 ×
公法 ×
消費者契約法 〇
不適切
刑法 ×
公法 ×
独占禁止法 ×
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