大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問15 (現代社会(第2問) 問7)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問15(現代社会(第2問) 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

サトウさんは、大学のオープンキャンパスで、憲法の模擬授業に参加した。まず先生は、基本的人権には様々なものがあり、今なお発展し続けていることを説明した。そして、基本的人権を保障する主なあり方として、人権が法律により制限された場合に裁判所がその法律の合憲性を審査したり、国会が法律によって人権を具体化したりすることがあると述べた。サトウさんたち参加者は、これに関連する様々な問題について議論した。
次の問いに答えよ。

サトウさんたちは模擬授業の最後に、国会が法律を通じて基本的人権を具体化したり、保護したりする場面としてどのようなものがあるかを考えることになった。まず先生から次のような具体的な場面設定が提示された。「Aさんは、過去に行われた国の事業がどのような経緯で行われたのかについて疑念を抱き、情報公開法に基づいて、行政機関が保有する関連情報の公開を求めた。該当する行政文書中には、事業により影響を受けた第三者のBさんを識別できる個人情報が記載されていたため、その部分が黒塗りされた行政文書が開示された」。Aさん・Bさんと、それぞれの立場で情報公開法において実質的に保障されていると考えられる基本的人権の組合せとして最も適当なものを、回答選択肢のうちから一つ選べ。
  • Aさん ― プライバシー権  Bさん ― 知る権利
  • Aさん ― プライバシー権  Bさん ― 法の下の平等
  • Aさん ― 知る権利  Bさん ― プライバシー権
  • Aさん ― 知る権利  Bさん ― 法の下の平等
  • Aさん ― 法の下の平等  Bさん ― プライバシー権
  • Aさん ― 法の下の平等  Bさん ― 知る権利

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この過去問の解説 (1件)

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この問題では、以下のキーワードを押さえておく必要があります。

 

プライバシー権とは、「新しい人権」のひとつで、私生活に関することを公開されない権利をいいます。

 

知る権利とは、「新しい人権」のひとつで、国民が主権者として国や地方公共団体に対して情報の公開を求めることができる権利をいいます。

 

法の下の平等とは、憲法第14条で「すべて国民は、法の下の平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」と記されています。

選択肢1. Aさん ― プライバシー権  Bさん ― 知る権利

不適切

 

プライバシー権 ×

本文より『Aさんは、過去に行われた国の事業がどのような経緯で行われたのかについて疑念を抱き、情報公開法に基づいて、行政機関が保有する関連情報の公開を求めた。』とあるため、知る権利が適切になります。

 

知る権利 ×

本文より『該当する行政文書中には、事業により影響を受けた第三者のBさんを識別できる個人情報が記載されていたため、その部分が黒塗りされた行政文書が開示された』とあるため、プライバシー権が適切になります。

選択肢2. Aさん ― プライバシー権  Bさん ― 法の下の平等

不適切

 

プライバシー権 ×

本文より『Aさんは、過去に行われた国の事業がどのような経緯で行われたのかについて疑念を抱き、情報公開法に基づいて、行政機関が保有する関連情報の公開を求めた。』とあるため、知る権利が適切になります。

 

法の下の平等 ×

本文より『該当する行政文書中には、事業により影響を受けた第三者のBさんを識別できる個人情報が記載されていたため、その部分が黒塗りされた行政文書が開示された』とあるため、プライバシー権が適切になります。

 

選択肢3. Aさん ― 知る権利  Bさん ― プライバシー権

適切

 

知る権利 〇

本文より『Aさんは、過去に行われた国の事業がどのような経緯で行われたのかについて疑念を抱き、情報公開法に基づいて、行政機関が保有する関連情報の公開を求めた。』とあるため、知る権利が適切になります。

 

プライバシー権 〇

本文より『該当する行政文書中には、事業により影響を受けた第三者のBさんを識別できる個人情報が記載されていたため、その部分が黒塗りされた行政文書が開示された』とあるため、プライバシー権が適切になります。

 

 

選択肢4. Aさん ― 知る権利  Bさん ― 法の下の平等

不適切

 

知る権利 〇

本文より『Aさんは、過去に行われた国の事業がどのような経緯で行われたのかについて疑念を抱き、情報公開法に基づいて、行政機関が保有する関連情報の公開を求めた。』とあるため、知る権利が適切になります。

 

法の下の平等 ×

本文より『該当する行政文書中には、事業により影響を受けた第三者のBさんを識別できる個人情報が記載されていたため、その部分が黒塗りされた行政文書が開示された』とあるため、プライバシー権が適切になります。

 

選択肢5. Aさん ― 法の下の平等  Bさん ― プライバシー権

不適切

 

法の下の平等 ×

本文より『Aさんは、過去に行われた国の事業がどのような経緯で行われたのかについて疑念を抱き、情報公開法に基づいて、行政機関が保有する関連情報の公開を求めた。』とあるため、知る権利が適切になります。

 

プライバシー権 〇

本文より『該当する行政文書中には、事業により影響を受けた第三者のBさんを識別できる個人情報が記載されていたため、その部分が黒塗りされた行政文書が開示された』とあるため、プライバシー権が適切になります。

 

 

 

選択肢6. Aさん ― 法の下の平等  Bさん ― 知る権利

不適切

 

法の下の平等 ×

本文より『Aさんは、過去に行われた国の事業がどのような経緯で行われたのかについて疑念を抱き、情報公開法に基づいて、行政機関が保有する関連情報の公開を求めた。』とあるため、知る権利が適切になります。

 

知る権利 ×

本文より『該当する行政文書中には、事業により影響を受けた第三者のBさんを識別できる個人情報が記載されていたため、その部分が黒塗りされた行政文書が開示された』とあるため、プライバシー権が適切になります。

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