大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問25 (現代社会(第4問) 問4)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問25(現代社会(第4問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

高校生のイトウさんは、現代社会の授業で、「世代間の公平」に関する様々な問題について学び、特に年金と財政の問題に興味を抱いた。帰宅したイトウさんは、これらの問題についてより詳しく調べることにした。次の問いに答えよ。

イトウさんは、国債がどのように発行されているのだろうかと疑問に思い、国債発行の手続きについて調べたところ、国会が予算と法律の議決を通して関与していることが分かった。次の表1は、国債発行の手続きを、表2は、予算と法律の成立要件をまとめたものである。表1中の(イ)と、表2中の( X )にそれぞれ入る語句の組合せとして最も適当なものを、回答選択肢のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • イ:建設国債  X:両院協議会を開いても意見が一致しない
  • イ:建設国債  X:衆議院が出席議員の3分の2以上で再び可決した
  • イ:赤字国債  X:両院協議会を開いても意見が一致しない
  • イ:赤字国債  X:衆議院が出席議員の3分の2以上で再び可決した

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

正解は「イ:赤字国債 x:両院協議会を開いても意見が一致しない」です。

以下、解説になります。

選択肢1. イ:建設国債  X:両院協議会を開いても意見が一致しない

建設国債は、公共事業などの財源に使用される国債です。

選択肢2. イ:建設国債  X:衆議院が出席議員の3分の2以上で再び可決した

建設国債は、公共事業などの財源に使用される国債です。

日本国憲法は、予算について、参議院と衆議院で議決が異なり且つ両院協議会でも一致が図れない場合に、衆議院の議決を国会の議決としています。これを「衆議院の優越」といいます。

選択肢3. イ:赤字国債  X:両院協議会を開いても意見が一致しない

正解は、この肢です。

赤字国債は、予定外の歳出をさすため、公共事業などの必要費以外を目的とした費用を指します。

日本国憲法は、予算について、参議院と衆議院で議決が異なり且つ両院協議会でも一致が図れない場合に、衆議院の議決を国会の議決としています。これを「衆議院の優越」といいます。

 

選択肢4. イ:赤字国債  X:衆議院が出席議員の3分の2以上で再び可決した

日本国憲法は、予算について、参議院と衆議院で議決が異なり且つ両院協議会でも一致が図れない場合に、衆議院の議決を国会の議決としています。これを「衆議院の優越」といいます。

まとめ

法律や国債の知識は、現代社会の教科書を通して、最低限押さえておくべきポイントを早めに習得しておきましょう。

参考になった数0

02

国が民間から借金をして予算の原資を調達する国債は、通常公共事業費や出資金、貸付金の原資を調達するために行い、その発行には国会による予算の議決が必要になります。


 

予算の議決には、両院の議決が必要になりますが、参議院が衆議院の議決と異なる議決をした場合は、両院協議会を開いて調整を図ります。それにもかかわらず両院の一致が出来ない場合は、最終的に衆議院の議決を国会の議決とします。

通常の国債も同じです。

但し、国の財政赤字を補填するための国債発行は、更なる国の財政を圧迫する可能性が高く、その発行には特別な法律を必要とします。これを赤字国債と呼びます。


 

選択肢1. イ:建設国債  X:両院協議会を開いても意見が一致しない

イは赤字国債を指しています。

予算と法律の成立要件について、Xは「両院協議会を開いても意見が一致しない」となります。

従って、不正解です。


 

選択肢2. イ:建設国債  X:衆議院が出席議員の3分の2以上で再び可決した

イは赤字国債を指しています。

予算と法律の成立要件について、Xは「両院協議会を開いても意見が一致しない」となります。

従って、不正解です。

選択肢3. イ:赤字国債  X:両院協議会を開いても意見が一致しない

イは赤字国債を指しています。

予算と法律の成立要件について、Xは「両院協議会を開いても意見が一致しない」となります。

従って、正解です。

選択肢4. イ:赤字国債  X:衆議院が出席議員の3分の2以上で再び可決した

イは赤字国債を指しています。

予算と法律の成立要件について、Xは「両院協議会を開いても意見が一致しない」となります。

従って、不正解です。

参考になった数0