大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問70 (政治・経済(第1問) 問7)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問70(政治・経済(第1問) 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

生徒Xと生徒Yが通う学校で、大学教員による出張講義が開かれた。「地域的世界的な視点から政治の仕組みや動きをとらえたとき、それらはいかに変容してきたか」を扱ったものであり、XとYが「政治・経済」の授業で学習した内容も多く含まれていた。これに関連して、後の問いに答えよ。

出張講義があった日の夜、生徒Yは、ある国αで紛争が起きているというニュースを知った。そこでYは、世界の紛争や内戦について学習してきた内容を振り返り、次のノートを作って概要をまとめ、特徴を考えることにした。
以下ノート中の空欄アに当てはまる記述として正しいものを、回答選択肢のうちから一つ選べ。

現代世界における紛争や内戦
1 ソマリア内戦
・部族間闘争が内戦へ発展した。
・国家が無政府状態に陥り、難民や国内避難民が発生した。
・過去にPKOが試みられたが、撤退した。
2 コソボ紛争
・独立を求める闘争が武力紛争へ発展した。
・民族浄化が発生した。
・NATO が軍事介入を行った。
3 ダルフール紛争
・スーダン西部で発生した。
・政府系民兵による虐殺が起きた。
・国際刑事裁判所は、当時の大統領の逮捕状を出した。
4 シリア内戦
・「アラブの春」を契機に、民主化を求める闘争が激化した。
・多くの難民や国内避難民が発生した。
・各国が諸勢力を支援した。
 → 4つの事例はいずれも( ア )と考えられる。
  • 当事国内で人道危機を伴った
  • 当事国内で政府の打倒や崩壊を伴った
  • 国際的な介入や関与の結果、紛争が終結した
  • 当該国や地域の分離独立の結果、紛争が終結した

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「当事国内で人道危機を伴った」です。

以下、解説になります。

選択肢1. 当事国内で人道危機を伴った

正解は、この肢です。

ソマリア内戦では、国民が武力闘争や飢餓に苦しみ、「20世紀最悪の人道危機」と評されました。

コソボ紛争では、紛争によって大規模な人道危機を生じさせ、多くの難民を生むこととなりました。

ダルフール紛争では、約200万人以上が避難民となり故郷を追われることになりました。

シリア内戦では、シリア国民の多くが避難を強いられ、多くの人命が失われました。

選択肢2. 当事国内で政府の打倒や崩壊を伴った

ソマリア内戦では、政府が打倒されることなく、内戦終結後も既存の政府が国家権力を掌握しました。

選択肢3. 国際的な介入や関与の結果、紛争が終結した

1993年、PKOがソマリア内戦終結に向けた介入を試みましたが、結果的に介入に失敗しました。

選択肢4. 当該国や地域の分離独立の結果、紛争が終結した

シリア内戦は、分離独立することなく、独裁政権の崩壊によって紛争が終結しました。

まとめ

内戦や紛争については、当事者国、原因、結果などを把握しておくとよいでしょう。

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