大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問28 (現代社会(第5問) 問1)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問28(現代社会(第5問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

現代社会の授業で、格差社会について学習したハヤシさんは、子どもの貧困に関する新聞記事を目にした。そこで「子どもの貧困」というテーマで探究学習を進め、レポートを作成することとした。次の問いに答えよ。

ハヤシさんは図書館で貧困の考え方について調べ、次のメモにまとめた。また日本における相対的貧困の実態を統計情報のポータルサイトで調べ、後の表1・表2を見つけた。表1は、日本の相対的貧困率の状況、表2は、子どもの相対的貧困率の国際比較であり、経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち3か国とOECD平均の状況を示している。メモと表1・表2から読み取れることとして最も適当なものを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。

メモ
貧困には絶対的貧困と相対的貧困がある。絶対的貧困とは、人として最低限の生活を送ることが難しい状態を指す。例えば、その日の食べるものに困ったり、住む場所が無かったりする状態が当てはまる。
相対的貧困とは、それぞれの国の生活水準において、相対的に貧しい状態にあることを指す。多くの人にとっての標準的生活を送ることができない状態であり、社会問題として注目を集めている。OECDの基準では、等価可処分所得の中央値の半分を貧困線とし、貧困線に満たない等価可処分所得しか得ていない者の割合を相対的貧困率としている。
等価可処分所得とは、税金・社会保険料等を除いた手取り収入を世帯員数の平方根で割ったものである。この計算により、各世帯の人員数による生活上のコストの違いを調整している。
問題文の画像
  • 日本では、相対的貧困率は2012年、2015年、2018年いずれも15.0%を超えている。また2018年の相対的貧困率の15.4% という値は、等価可処分所得が253万円に満たない者の比率で算出されている。
  • 日本では、2012年に比べて2015年、2015年に比べて2018年の子どもの相対的貧困率は低くなっている。2018年には、10人に1人未満の子どもが貧困線に満たない世帯で生活している。
  • 子どもがいる現役世帯の相対的貧困率は、アメリカでは「大人が一人」の世帯員と「大人が二人以上」の世帯員の差が、30ポイント以上である。一方、デンマークでは、両類型の世帯員の相対的貧困率の差が、10ポイント以下である。
  • 子どもがいる現役世帯の相対的貧困率は、日本では、「大人が二人以上」の世帯員は、OECD加盟国の平均との差が5ポイント以下である。一方、「大人が一人」の世帯員の相対的貧困率は、OECD加盟国の平均より10ポイント以上低い。

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