大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問88 (政治・経済(第4問) 問1)
問題文
雇用と労働をめぐる問題
探究のポイント
1.厳しい経済情勢の下での労働者の現状について調べる
2.働きがいのある人間らしい仕事の実現のための方策を考える
Ⅰ.課題の設定
〇ディーセント・ワークとは
◇さまざまな要素を包含
(例)生活に困らない収入の保障、a 仕事と家庭生活との両立、働く上での権利の確保など
〇実現にあたりどのような課題があり、どのような取組みがなされているか?
Ⅱ.情報の収集
〇国際機関の宣言や文書
◇ディーセント・ワークはILO(国際労働機関)が推進
◇国連のSDGs(持続可能な開発目標)でも言及
〇政府および民間組織の統計資料や報告書
◇日本の労働者のb 賃金、c 消費、働き方などの現状把握
Ⅲ.課題の探究
〇日本の労働者の現状の分析
◇Ⅱの情報に基づく分析
〇ディーセント・ワークの日本での実現のための企業や国の取組み
◇d 企業による労働環境の改善
◇e 国による法制度の整備
※必要に応じてⅡとⅢを繰り返す
Ⅳ.まとめと発表
〇f ディーセント・ワークの日本での実現に関する発表
◇日本の労働者の現状の紹介と、企業や国による取組みについての調査の報告
◇労働者の権利実現のための制度をさらに充実させていく方策の提案
下線部aに関連して、生徒Xは、ディーセント・ワークの実現のための一つの視点として、消費の面から家庭生活について考えることにした。Xは、余暇時間と労働から得られる所得とが消費行動に与える影響について、身近な映画館のケースを需要の価格弾力性の分析に当てはめて考え、次のメモを作成した。メモ中の図は異なる二本の需要曲線(D1とD2)を描いたものである。メモ中の空欄ア〜ウに当てはまる記号と語句との組合せとして正しいものを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。
図中のD1とD2を比較すると、需要の価格弾力性が高いのは( ア )である。なぜなら、同じ価格の下での価格の変化に対する数量(需要量)の変化がもう一方と比較して( イ )からである。
D1とD2を異なる集団の人たちの需要曲線と考えてみる。たとえば、高校生と社会人という異なる二つの集団の需要曲線がそれぞれD1とD2のいずれかとする。
高校生は、社会人に比べて自由に使えるお金が少なく、自由に使える時間が多いと仮定する。映画館の料金では、学生割引が設定されている場合がある。映画館は高校生の需要曲線が( ウ )であると想定し、入館者と収益の増加を期待していると考えることができる。

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
大学入学共通テスト(公民)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問88(政治・経済(第4問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
雇用と労働をめぐる問題
探究のポイント
1.厳しい経済情勢の下での労働者の現状について調べる
2.働きがいのある人間らしい仕事の実現のための方策を考える
Ⅰ.課題の設定
〇ディーセント・ワークとは
◇さまざまな要素を包含
(例)生活に困らない収入の保障、a 仕事と家庭生活との両立、働く上での権利の確保など
〇実現にあたりどのような課題があり、どのような取組みがなされているか?
Ⅱ.情報の収集
〇国際機関の宣言や文書
◇ディーセント・ワークはILO(国際労働機関)が推進
◇国連のSDGs(持続可能な開発目標)でも言及
〇政府および民間組織の統計資料や報告書
◇日本の労働者のb 賃金、c 消費、働き方などの現状把握
Ⅲ.課題の探究
〇日本の労働者の現状の分析
◇Ⅱの情報に基づく分析
〇ディーセント・ワークの日本での実現のための企業や国の取組み
◇d 企業による労働環境の改善
◇e 国による法制度の整備
※必要に応じてⅡとⅢを繰り返す
Ⅳ.まとめと発表
〇f ディーセント・ワークの日本での実現に関する発表
◇日本の労働者の現状の紹介と、企業や国による取組みについての調査の報告
◇労働者の権利実現のための制度をさらに充実させていく方策の提案
下線部aに関連して、生徒Xは、ディーセント・ワークの実現のための一つの視点として、消費の面から家庭生活について考えることにした。Xは、余暇時間と労働から得られる所得とが消費行動に与える影響について、身近な映画館のケースを需要の価格弾力性の分析に当てはめて考え、次のメモを作成した。メモ中の図は異なる二本の需要曲線(D1とD2)を描いたものである。メモ中の空欄ア〜ウに当てはまる記号と語句との組合せとして正しいものを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。
図中のD1とD2を比較すると、需要の価格弾力性が高いのは( ア )である。なぜなら、同じ価格の下での価格の変化に対する数量(需要量)の変化がもう一方と比較して( イ )からである。
D1とD2を異なる集団の人たちの需要曲線と考えてみる。たとえば、高校生と社会人という異なる二つの集団の需要曲線がそれぞれD1とD2のいずれかとする。
高校生は、社会人に比べて自由に使えるお金が少なく、自由に使える時間が多いと仮定する。映画館の料金では、学生割引が設定されている場合がある。映画館は高校生の需要曲線が( ウ )であると想定し、入館者と収益の増加を期待していると考えることができる。

- ア ― D1 イ ― 大きい ウ ― D1
- ア ― D1 イ ― 大きい ウ ― D2
- ア ― D1 イ ― 小さい ウ ― D1
- ア ― D1 イ ― 小さい ウ ― D2
- ア ― D2 イ ― 大きい ウ ― D1
- ア ― D2 イ ― 大きい ウ ― D2
- ア ― D2 イ ― 小さい ウ ― D1
- ア ― D2 イ ― 小さい ウ ― D2
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (1件)
01
需要の価格弾力性が高いとは、商品の価格が変化したときに需要が大きく変化する状態のことです。
この図でいうと、価格が少し下がるだけで数量(需要量)が大幅に増える方が需要の価格弾力性が高いといえます。
つまり、図中のD1とD2を比較すると、需要の価格弾力性が高いのはア( D1 )です。
なぜなら、同じ価格の下での価格の変化に対する数量(需要量)の変化がD2と比較してイ( 大きい )からです。
映画館は高校生の需要曲線がウ( D1 )であると想定し、学生割引を設定して入館者と収益の増加を期待していると考えることができます。
正しい
ア…適当です。
イ…適当です。
ウ…適当です。
誤り
ア…適当です。
イ…適当です。
ウ…不適当です。
誤り
ア…適当です。
イ…不適当です。
ウ…適当です。
誤り
ア…適当です。
イ…不適当です。
ウ…不適当です。
誤り
ア…不適当です。
イ…不適当です。
ウ…適当です。
誤り
ア…不適当です。
イ…適当です。
ウ…不適当です。
誤り
ア…不適当です。
イ…不適当です。
ウ…適当です。
誤り
ア…不適当です。
イ…不適当です。
ウ…不適当です。
需要の価格弾力性について、基本的な定義やグラフの読み取り方を理解しておきましょう。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問87)へ
令和5年度(2023年度)追・再試験 問題一覧
次の問題(問89)へ