大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問59 (倫理(第4問) 問4)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問59(倫理(第4問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

以下を読み、後の問いに答えよ。なお、会話と問いのGとHは各々全て同じ人物である。

倫理の授業で出た次の課題について、高校生GとHが後の会話を交わした。

課題
悪いことが起こるとしても、それが意図されていなければよいのか自分の行いを正当化するために、「そんなつもりはなかった」と言ったことはありませんか。このような表現は、積極的差別是正措置、生命維持治療の差し控えなどの社会的な問題の議論にも出てきます。調べてみましょう。

G:そういえば、部活の勧誘のチラシを多めに作って余らせて、a 言い訳したことがあったな。「部員を増やしたい一心で、b 資源を無駄にするつもりはなかった」って。
H:積極的差別是正措置について調べていても似た表現が出てきて、面白かったよ。例えば、女性を積極的に管理職に登用する会社の制度のことなんだけど。
G:男性の昇進が減るから、男性への逆差別だという批判もあると聞いたよ。
H:うん、だけど、意図されているのはあくまで女性の登用で、男性の昇進を減らすことではないから正当化できる、という意見もあるんだ。仮に男性の昇進を妨げることが悪いことでも、c 差別ではない、と言えるのかもしれない。
G:私は、d 終末期医療の問題の方を調べたよ。患者のe 生命の維持に必要な治療でも、回復に役立つ見込みがなく、非常につらくて、本人が望んでいない場合などには、差し控えることが許される、という考え方があるよね。
H:教科書では、「尊厳死」っていう言葉で出てきたっけ。
G:うん。それも、あくまでつらい治療を避けるためにしていることで、患者の命を短くすることは意図されていない。そんな風に言われるんだって。
H:なるほど。でも、やっぱり、どうだろう。考え方や、f 性格や気質によっても、人の意見が違ってきそうな問題だなあ。たとえg 意図が違っても、結果は同じだよ。男性の昇進が減ったり、生命が短くなったりする事実は変わらないよね。

下線部dに関して、次のア〜ウは、終末期医療に関わる施設や制度についての説明である。その正誤の組合せとして正しいものを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。

ア  病気に伴う肉体的・精神的苦痛を取り除く緩和ケアを、終末期の患者に提供する施設の一つにホスピスがある。
イ  生命維持治療や苦痛緩和の処置など、終末期の措置をどうしてほしいか、あらかじめ意思表示しておくための文書をリヴィング・ウィルという。
ウ  終末期の患者を苦痛から解放するために、患者からの要請に基づいて致死薬を投与する医師の行為については、法的に認めている国や地域はない。
  • ア:正  イ:正  ウ:正
  • ア:正  イ:正  ウ:誤
  • ア:正  イ:誤  ウ:正
  • ア:正  イ:誤  ウ:誤
  • ア:誤  イ:正  ウ:正
  • ア:誤  イ:正  ウ:誤
  • ア:誤  イ:誤  ウ:正
  • ア:誤  イ:誤  ウ:誤

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