看護師の過去問
第103回
午前 問5
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問題
看護師国家試験 第103回 午前 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
全ての人が差別されることなく同じように生活できるという考え方を示しているのはどれか。
- ヘルスプロモーション
- ノーマライゼーション
- プライマリヘルスケア
- エンパワメント
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この過去問の解説 (3件)
01
1 . ヘルスプロモーションとは世界保健機関(WHO)が1986年オタワ憲章で提唱し、2005年バンコク憲章で再提唱された21世紀の健康戦略のことです。
「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善することができるようにするプロセス」と定義されています。
2 . 厚生労働省が示しているノーマライゼーションとは「障がいのある人もない人も同等に生活し、ともにいきいき活動できる社会を目指す」理念のことです。
3 . プライマリヘルスケアとは「すべての人にとって健康を、基本的な人権として認め、その達成の過程において、住民の主体的な参加や自己決定権を保障する」理念のことです。
1978年アルマ・アタで出された宣言がもとになっています。
4 . エンパワメントとは「能力や権限を与える、人が持っている力を引き出す」ことを意味する言葉です。
看護におけるエンパワメントでは、患者が持っている力を引き出し積極的に治療に参加したり、健康促進の行動をできるように導く意味でも使われています。
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02
「ヘルスプロモーション」とは
自らの健康をコントロールし、改善するためのプロセスのことです。
1986年にオタワ憲章で提唱されました。
「ノーマライゼーション」とは
障害の有無に関わらず、お互いに助け合い、すべての人が平等に生活できる社会を目指すことです。
「プライマリヘルスケア」とは
人々の健康のために、保険、医療サービスを地域密着型の医療体制で進めていくことです。
「エンパワメント」とは
個人が本来の力を発揮して、自ら問題解決できるよに支援することです。
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03
各設問については、以下の通りです。
1.ヘルスプロモーションは、1986年にWHOがオタワにて提唱しました(オタワ憲章)。ヘルスプロモーションとは、「人々がみずからの健康をコントロールし、改善することができるようにするプロセスであり、身体的・精神的・社会的にWell-beingに到達するためには、個人や集団が環境を改善し、あるいは変えられない環境に対処することができなければならない」とされ、個人の主体的な健康づくりの必要性と、健康にかかわる環境を改善することの重要性が示されました。
2.ノーマライゼーションとは、障害がある・なしにかかわらず、地域の中でともに生活を営む社会づくりを目指すという考え方です。
3.プライマリヘルスケアは、1978年アルマアタ宣言で定義づけされました。すべての人にとって健康を基本的な人権として認め、その達成の過程において住民の主体的な参加や自己決定権を 保障する理念です。
4.エンパワメントは、17世紀に「公的な権威や法律的な権限を与えること」という意味の法律用語として用いられたのが最初といわれています。一般的には、「権力(権限)を付与すること」「権力をゆだねること」「能力を与えること」「可能にさせること」と定義づけられています。看護援助としてのエンパワメントとは、「人々が自らの問題を自分で解決できるようにするために、人々に本来備わっている能力を引き出すよう働きかけること」を意味し、看護職がパートナーシップを形成し、そのもつ力を引き出し、看護の対象となる人々が自己決定・実行できるよう関わることをさします。
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