看護師の過去問
第103回
午前 問41

正解は２です。

１．「酸化エチレンガス滅菌」は手袋、プラスチックなど耐熱性のない器具の滅菌に使用します。
お菓子の入っているビニール袋には、ガスが貯留する可能性があるため適していません。

２．「高圧蒸気滅菌」は金属や繊維など、耐熱性のある器具の滅菌に適しています。
ステンレス製のスプーンは耐熱性があるため高圧蒸気滅菌できます。

３．「乾熱滅菌」は金属（器具）や繊維など、耐熱性があり水に弱いものの滅菌に適しています。
プラスチック製の箸は熱に弱いため適していません。

４．「低温プラズマ滅菌」は精密器具、ゴムなど耐熱性のないものの滅菌に適しています。
使用される過酸化水素は滅菌後、水に変化するため、絵本の滅菌は適していません。

正解は ２ です。設問の滅菌法は以下の通りです。

1 . 酸化エチレンガス滅菌
エチレンオキサイドによって微生物を殺滅する方法です。低温(約６０度)で作用できるため耐熱性の少ないゴム製品、プラスチック類、光学器械類などの滅菌に用いられます。
滅菌後の残存ガスの除去に注意が必要なためビニール袋に入った菓子には適しません。

2 . 高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)
適当な温度および圧力の飽和水蒸気中で加熱することによって微生物を殺滅する方法です。高温・高湿に耐えうる物質の滅菌に広く用いられています。
ステンレス製のスプーンにも適しています。

3 . 乾熱滅菌
乾燥空気中で加熱することによって微生物を滅菌する方法です。主としてガラス製、磁製、金属製もしくは繊維製の物品などで乾燥高温に耐えられるもので行われます。
プラスチック製の箸は高温に耐えられないため適していません。

4 . 低温プラズマ滅菌
低温で過酸化水素ガスを使用した方法です。ゴムやプラスチックなどの滅菌に使用されることが多く、紙製の絵本には適していません。

正解は　２　です。

１．酸化エチレンガス滅菌：熱や水分に影響を受けやすい医療器具、材料に適している。（ゴム製品・プラスチック製品・カテーテル類・内視鏡類など）

２．高圧蒸気滅菌（オートクレーブ）：高温・高圧水蒸気に耐えうるものに適している。（金属製品・ガラス製品・紙製品など）

３．乾熱滅菌：熱に強い実験器具の加熱殺菌や水と反応しやすく蒸気を使うことができない試料の殺菌などに適している。

４．低温プラズマ滅菌：耐熱性がなく高い湿度を嫌う医療器具の滅菌に適している。