広汎子宮全摘術は、子宮体癌のII期およびIII期で行われる手術です。切除する範囲は卵管、卵巣、腟および子宮周囲の組織を含めた広い範囲で子宮を摘出し、骨盤内のリンパ節郭清します。腹部大動脈周囲のリンパ節郭清を行う場合もあります。
1 . 性生活に関する指導はパートナーにも行う。
〇正解
性生活についてはパートナーの理解が大事になります。退院後の生活について説明をする時には、可能であれば最初からパートナーに同席してもらいます。患者さんとパートナーに一緒に指導することで、注意する点もお互いに理解する機会を得ることになります。
2 . 性行為は手術後約2週間で再開できると説明する。
×不正解
性行為ができる時期に関しては創部の治癒の状態などから医師に判断を委ねます。よって、不正解です。
3 . 腟が乾燥している場合は、性行為を避けるよう説明する。
×不正解
手術後であること、膣の一部まで手術で切除していることから、性行為の際に膣が潤いにくくなる可能性があります。その際には、潤滑ゼリー付きのコンドームや潤滑剤を使用すると摩擦による痛みを軽減することができます。よって、不正解です。
4 . 性に対する不安を患者が表出するまで、性の話題を避ける。
×不正解
性に関する内容は表出しにくいです。なので、疑問があるようであれば遠慮せずに質問できること、パートナーとも合わせて退院前に不安を解消できるように看護計画に挙げ、サポートしていく必要があります。よって、不正解です。