1 . 電気けいれん療法は行わない。
×不正解
電気けいれん療法は、電気で頭部を刺激することで脳のけいれんを誘発し、様々な精神疾患によって障害を受けた脳の機能を回復させようとする治療法です。
高齢者でも自殺企図など重度のうつ病で電気けいれん療法がおこなわれます。よって、不正解です。
2 . 認知症との区別はつきやすい。
×不正解
うつ病になると、活動が低下します。そのため、何となく元気がなかったり、一日中ぼうっとしているような状態になります。それが認知症の初期症状とも似ているため、うつ病ではなく高齢者=認知症と勘違いしてしまうことがあります。よって、不正解です。
3 . 三環系抗うつ薬を第一選択薬とする。
×不正解
高齢者の抗うつ薬の第一選択は選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)です。
三環系抗うつ薬や四環系抗うつ薬では副作用の低血圧、眠気、口の渇き、便秘、物忘れなどが強く出るため、高齢者には使われません。よって、不正解です。
4 . 若年者と比べて身体症状の訴えが多い。
〇正解
若年者だと気分の落ち込みや自己肯定感が低下したりといった感情に対する症状を訴えます。しかし、高齢者では、何となく気分がすぐれない、食欲がない、肩こり、頭痛といった不定愁訴が多くなります。よって、正解です。