看護師の過去問
第103回
午前 問59

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問題

看護師国家試験 第103回 午前 問59 (訂正依頼・報告はこちら)

高齢者が自身の終末期における生き方や死の迎え方の意向を表示する方法としてのアドバンスディレクティブ〈事前指示〉について正しいのはどれか。
  • 法的な拘束力がある。
  • 代理人を指名できない。
  • 口頭や文書で意思表示できる。
  • 財産の管理者の指定ができる。

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この過去問の解説 (3件)

01

アドバンスディレクティブとは事前指示書と訳され、自分で自分の意思を決定、表明できない状態になったときに、自分に対して行われる医療行為について、あらかじめ要望を明記しておく文書のことです。DNR(心肺停止後の蘇生処置を拒否すること)や、医療判断代理委任状などがあります。
似た言葉にリビングウィルという言葉がありますが、これとの違いは、代理人の指名があるかないか、という点みたいです。
アドバンスディレクティブは代理人を指名できます。これらに法的拘束力はなく、あくまで本人の希望、ということになります。

4.財産の管理者は財産管理者、後見(保佐)制度などがあります。アドバンスディレクティブは財産とは関係ありません。

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02

アドバンスディレクティブとは、自分で意志を決定・表明できない状態になったとき、自分に対して行われる医療行為について、あらかじめ要望を明記しておく文書のことで、例えば延命処置の選択を明記しておくこと、などが該当します。医療行為に関する判断を行う代理人の指名をすることもできますが、これに法的拘束力はありません。したがって、3が正解となり、1・2・4は不正解です。

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03

アドバンス・ディレクティブとは「患者あるいは健常人が、将来自らが判断能力を失った際に自分に行われる医療行為に対する意向を前もって意思表示すること」と定義されています。
アドバンス・ディレクティブは代理人指示と内容的指示があります。

1 . 法的な拘束力がある。
×不正解
アドバンス・ディレクティブは患者さんが医療行為に対して意思決定をする代理人と指示内容を記すもので、法的拘束力はありません。よって、不正解です。

2 . 代理人を指名できない。
×不正解
アドバンス・ディレクティブには代理人指示があるため、不正解です。
代理人指示とは、患者さんや健常人が自分で意思を表示できなくなった場合に、該当者の代わりに決定を行う代理人を事前に指名しておくことです。

3 . 口頭や文書で意思表示できる。
〇正解
アドバンス・ディレクティブの内容的指示にあたるため、正解です。
内容的指示は、治療についての患者の望みを記録した事前指示を指します。患者さんや健常人が望んだり拒否したりする治療や代理人が医療の内容を決定する際に指針となる基準を指定したものです。

4 . 財産の管理者の指定ができる。
×不正解
アドバンス・ディレクティブは医療行為にのみ適用されるので不正解です。
財産の管理は成年後見制度によって行われます。

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