看護師の過去問
第103回
午後 問165

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

看護師国家試験 第103回 午後 問165 (訂正依頼・報告はこちら)

赤血球濃厚液の輸血について正しいのはどれか。
  • 専用の輸血セットを使用する。
  • 使用直前まで振盪(しんとう)させて使用する。
  • 使用直前に冷蔵庫から取り出して使用する。
  • 呼吸困難出現時は滴下数を減らして続行する。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1.〇
 輸血投与時には、通常の輸液セットではなくフィルターつきの専用の輸血セットを使用します。
2.×
 赤血球濃厚液については直前に振盪させる必要はありません。振盪させる必要があるのは血小板です。
3.×
 赤血球濃厚液は冷蔵庫保管です。冷えたまま投与しても問題はありませんが、指示確認、ダブルチェックなどを行うので、あらかじめ出して用意しておくことがエラー防止になります。
4.×
 輸血の副作用として血圧変動や呼吸困難が見られる場合があります。呼吸困難が出現した時には速やかに輸血の投与を中止する必要があります。

参考になった数4

02

正解は1です。

1.正解。フィルター付きの輸血用の専用セットを使用します。

2.誤り。振盪させて使用するのは濃厚血小板液です。濃厚血小板液は20〜24℃で、水平振盪させながら保存します。

3.誤り。赤血球濃厚液は2〜6℃で保存しますが、使用時は室温に戻します。冷たいままの血液製剤を投与することは、患者の血圧動態を変化させたり、体温低下の原因となります。

4.誤り。呼吸困難出現時はアナフィラキシーショックや輸血関連急性肺障害(TRALI)の発症を疑い、ただちに滴下を中止します。

参考になった数1

03

1 . 専用の輸血セットを使用する→輸血時は輸液セットではなく、濾過装置を具備した専用の輸血セットを使用する必要があるため、正しいです。

2 . 使用直前まで振盪(しんとう)させて使用する→振盪の必要があるのは、濃厚血小板であるため、誤りとなります。
 
3 . 使用直前に冷蔵庫から取り出して使用する→2-6℃で保存しておく必要がありますが、使用することが決まれば常温で準備して良いため、誤りとなります。

4 . 呼吸困難出現時は滴下数を減らして続行する→輸血による副作用の可能性が高いため、すぐに滴下を中止し、医師へ報告する必要があります。よって、誤りとなります。

参考になった数1