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看護師の過去問 第103回 午後 問168

問題

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Aさん(56歳、男性)は、進行結腸癌(advanced colonic cancer)の術後に両側の多発肺転移が進行し、終末期で在宅療養中であったが呼吸困難が増悪したため入院した。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉は95%であるが、安静時でも呼吸困難を訴え、浅い頻呼吸となっている。
発熱はなく、咳嗽はあるが肺炎(pneumonia)の併発はない。
Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。
   1 .
仰臥位を保つ。
   2 .
酸素投与は行わない。
   3 .
モルヒネ塩酸塩の投与を検討する。
   4 .
安静を保つため訪室は最低限とする。
( 看護師国家試験 第103回 午後 問168 )
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この過去問の解説 (3件)

2
1.×
 呼吸が楽な体位を取ることが望ましいです。仰臥位では呼吸苦は改善されないと思われ、ファウラー位などが適切です。
2.×
 SpO2は95%であり、必ずしも酸素投与が必要なわけではないですが、酸素投与が禁忌なわけではありません。少しでも呼吸を楽にするために、酸素投与を行うことも検討したほうが良いでしょう。
3.〇
 モルヒネは呼吸中枢の反応を鈍くするため、呼吸困難感が緩和されます。緩和ケアにおいて、モルヒネは非常に重要な薬剤です。
4.×
 訪室の頻度と安静の維持はつながりません。状態把握のためにも、こまめに訪室して観察する必要があります。

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1
1 . 仰臥位を保つ→呼吸困難があるためギャッジアップして、起座位やファウラー位とすることで呼吸がしやすくなるため、誤りとなります。

2 . 酸素投与は行わない→SpO2が95%というのは、良好な数値とはいえません。本人が呼吸困難を訴えているため、酸素投与を医師に相談するようにします。

3 . モルヒネ塩酸塩の投与を検討する→癌による終末期であるため、苦痛緩和のためモルヒネを検討することは正しいです。

4 . 安静を保つため訪室は最低限とする→頻回に観察する必要があります。また、本人は不安を持っているとも考えられるため、不安軽減のためにも訪室は頻回にするのが良いです。

0
正解は3です。

1.誤り。仰臥位は肋骨や横隔膜の動きが制限され、一回換気量が低下するため、呼吸困難は悪化します。ファーラー位や座位をとることで、軽減される場合があります。

2.誤り。呼吸困難を訴えていることから、酸素投与の検討は必要です。また患者によっては酸素投与が精神的なストレスを緩和する場合もあります。

3.正解。A氏はがんによるターミナル期であり、呼吸困難による苦痛緩和のため、モルヒネの投与を検討する必要があります。

4.誤り。全身状態が急激に悪化する可能性があり、頻回な観察を行う必要があります。

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