看護師の過去問
第103回
午後 問174
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問題
看護師国家試験 第103回 午後 問174 (訂正依頼・報告はこちら)
高齢者の蛋白質・エネルギー低栄養状態〈protein-energy malnutrition:PEM〉について正しいのはどれか。
- 体脂肪の消耗はみられない。
- 要介護度が高いほどPEMの発症率は高い。
- PEMの発症率は心疾患によるものが最も高い。
- 栄養指標は血清アルブミン3.7g/dl以下である。
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この過去問の解説 (3件)
01
2 . 要介護度が高いほどPEMの発症率は高い→正しいです。
3 . PEMの発症率は心疾患によるものが最も高い→加齢による口腔機能や嚥下機能の低下、食欲不振などによる経口摂取量減少が最も高くなっているため、誤りとなります。
4 . 栄養指標は血清アルブミン3.7g/dl以下である→血清アルブミン3.5g/dl以下であるため、誤りとなります。
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02
PEMでは体脂肪も利用されるため、消耗はあるため不適切です。
2.〇
要介護度が高くなるということはADLが低下していくということであり、自力での栄養摂取が困難となることも多いです。そのため、低栄養状態となりやすくなっていくため、PEMの発症率は高くなります。
3.×
発症率はかならずしも心疾患とは比例しません。発症率には加齢による嚥下機能の低下や口腔の疾患で高くなります。
4.×
血清アルブチン値は3.5g/㎗以上が正常です。3.5g/㎗以下で低栄養状態という指標になります。
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03
1.誤り。高齢者の低栄養では体脂肪および筋肉の消耗がみられます。
2.正解。要介護とPEMは相関性があります。寝たきりやうつ、認知症などによる活動度や摂食能力の低下はPEMを発症率を高めます。
3.誤り。PEMの発症率は認知症や口腔疾患などによるものが多いとされています。
4.誤り。栄養状態の評価は体重、BMI、食事摂取量、血清アルブミン値、中性脂肪などを検査し、総合的に判断します。
特に血清アルブミン値は栄養状態の指標として用いられ、3.5g/dL以下で低栄養状態と判断します。
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