看護師の過去問
第103回
午後 問176

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問題

看護師国家試験 第103回 午後 問176 (訂正依頼・報告はこちら)

Aさん(80歳、男性)は、肺炎(pneumonia)と高血圧症(hypertension)で入院している。入院日の夜からAさんにはせん妄の症状がみられる。Aさんの家族は「しっかりした人だったのに急におかしくなってしまった」と動揺している。
せん妄についてAさんの家族への説明で正しいのはどれか。
  • 「認知症(dementia)の一種です」
  • 「昼間に起こりやすいです」
  • 「一度起こると治りません」
  • 「環境の変化で起こることがあります」

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この過去問の解説 (3件)

01

1.×
 せん妄は認知症の種類として分類されるものではありません。認知症状と似た症状が見られますが、認知症とは違い、可逆性で一過性の状態です。
2.×
 せん妄症状は昼間よりは夜間帯に起こりやすいです。
3.×
 可逆性の症状なので治ります。
4.〇
 高齢になると環境の変化に対する適応能力が低下し、せん妄症状を起こす原因となります。

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02

正解は4です。

1.誤り。せん妄は認知症に似た認知機能の低下や精神症状を伴いますが、認知症とは異なり、可逆的で一過性に経過するものです。

2.誤り。せん妄症状の出現は時間的に変動があり、昼間よりも夜間に多く発生します。

3.誤り。可逆的であり、環境などの因子の改善により、数日〜数週間で改善することが多いとされています。

4.正解。環境変化などの因子はせん妄を誘発しやすいです。

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03

1.「認知症(dementia)の一種です」
→認知症とせん妄は違うのものです。認知症が回復が見込めませんが、せん妄は一時的なものであることがほとんどです。また、せん妄は発症時期が特定できるのに対し、認知症は発症時期が特定できないこともせん妄とは違うところです。

2 . 「昼間に起こりやすいです」
→昼間よりも夜間に起こりやすいです。昼間よりも暗いため刺激が少なくなったり、状況を認識するのが難しく、不安感が増すことが原因となっています。よって、誤りとなります。

3 . 「一度起こると治りません」
→多くの場合、症状は一過性であり、原因を取り除いたり治療をすることで改善するため、誤りとなります。

4 . 「環境の変化で起こることがあります」
→正しいです。

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