看護師の過去問
第103回
午後 問177
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問題
看護師国家試験 第103回 午後 問177 (訂正依頼・報告はこちら)
大腿骨転子部骨折(trochanteric fracture)のため人工骨頭置換術を行った。
術後の腓骨神経麻痺予防のための看護で適切なのはどれか。
術後の腓骨神経麻痺予防のための看護で適切なのはどれか。
- 大腿四頭筋訓練を実施する。
- 患側下肢を外旋位に固定する。
- 患側下肢に弾性ストッキングを着用する。
- 患側下肢の母趾と第2趾間の知覚異常の有無を観察する。
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この過去問の解説 (3件)
01
腓骨神経麻痺のためではなく、筋力低下の予防のために行います。
2.×
外旋位だと腓骨神経麻痺を起こしやすくなるため、回旋中間位とするのが適切です。
3.×
男性ストッキングは腓骨神経麻痺の予防目的ではなく、DVT予防のために着用します。
4.〇
腓骨神経麻痺予防のためのケアとして適切です。
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02
1.誤り。大腿四頭筋は股関節と膝関節に繋がる筋肉で、膝の伸展に関与してます。術後は股関節の負担を軽減させる目的で、大腿四頭筋の筋力訓練を行います。
2.誤り。人工骨頭置換術の術後は脱臼予防および腓骨神経麻痺予防のため、回旋中間位をとります。
3.誤り。術後はベッド上安静となるため、深部静脈血栓症の予防のため、弾性ストッキングを使用します。設問は腓骨神経麻痺の防止対策であり、誤りです。
4.正解。腓骨神経は母指と第2趾間の知覚を支配しています。したがって、母指と第2趾間の知覚異常の観察は腓骨神経麻痺予防の看護として適切です。
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03
2 . 患側下肢を外旋位に固定する→腓骨神経麻痺は腓骨頭部の圧迫により、生じます。外旋位にすることで腓骨頭部を圧迫させてしまうため、回旋中間位とします。よって誤りとなります。
3 . 患側下肢に弾性ストッキングを着用する→術後は深部静脈血栓のリスクが高いため、両下肢に弾性ストッキングを着用する。腓骨神経麻痺予防のためではないため、誤りとなります。
4 . 患側下肢の母趾と第2趾間の知覚異常の有無を観察する→腓骨神経領域は、拇趾と第2趾間の付け根の皮膚における感覚、第5趾以外の足趾の運動、前脛骨筋・足関節の背屈運動などを支配しています。腓骨神経麻痺が生じると、支配領域の疼痛やしびれ、感覚障害・運動障害が起こります。従って、腓骨神経麻痺予防のために、知覚異常の有無を観察必要があります。
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