看護師の過去問
第103回
午後 問179

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問題

看護師国家試験 第103回 午後 問179 (訂正依頼・報告はこちら)

Aちゃん(3歳、女児)は母親とともに小児科外来を受診した。診察の結果、Aちゃんは血液検査が必要と判断され、処置室で採血を行うことになった。
看護師の対応で適切なのはどれか。
  • 処置前、母親ひとりに採血の説明をする。
  • 坐位で行うか仰臥位で行うかをAちゃんに選ばせる。
  • 注射器に血液の逆流が見られた時に「終わったよ」とAちゃんに伝える。
  • 処置後、Aちゃんと採血について話さないようにする。

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この過去問の解説 (3件)

01

1 . 処置前、母親ひとりに採血の説明をする→小児であっても説明を受ける権利があります。Aちゃんが分かるように説明をして、子供なりに納得できる関わりが必要です。そうすることで、Aちゃんが採血を乗り越え、成功体験を実感し、子供の成長発達にもつながります。

2 . 坐位で行うか仰臥位で行うかをAちゃんに選ばせる→Aちゃんの希望にそえるよう、本人に選んでもらうようにします。

3 . 注射器に血液の逆流が見られた時に「終わったよ」とAちゃんに伝える→終わっていないにも、かかわらず終了したことを伝えると動いてしまう可能性があります。また、血液の逆流を見て、恐怖感をもったり不安になる可能性もあるため、誤りとなります。

4 . 処置後、Aちゃんと採血について話さないようにする→Aちゃんの頑張りを褒めたり、前向きな声かけをすることは、子供の成長発達にもつながります。よって、誤りとなります。

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02

1.×
 たとえ3歳児であっても、本人の意思を尊重することが重要です。そのため、母親だけではなく本人にも説明は行うべきです。
2.〇
 本人にとって安心できたり、ラクな体位で処置を受けることができるように配慮してあげることが大切です。本人にとって嫌な処置でも、本人の希望をできるだけ尊重してあげることで嫌悪感や拒否感が軽減され、主体的に治療に参加することにつながります。
3.×
 逆血が見られた時点ではまだ処置は終了していません。針が挿入されている時点で動いてしまうと危険なので、きちんと処置が終了してから、終わったことを伝えるのが適切です。
4.×
 今後の治療のためにも、話すことを避けるのではなく振り返るほうが良いです。つらい処置でも頑張れたことは褒めてあげることも重要です。

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03

正解は2です。

7歳以下の小児の看護ではプレパレーションの考えに基づいた医療行為が実施されることが望ましいとされています。
プレパレーションは医療行為によって引き起こされる心理的混乱に対して、説明や配慮を行い、患児の対処能力を引き出す関わりをすることです。

1.誤り。保護者への説明同意はもちろんのこと、患児に対しても発達段階に応じた理解が得られるよう説明をします。

2.正解。患児が主体的に処置に参加できるような関わりが必要です。

3.誤り。抜刺した後、適切なタイミングで終了を伝えます。

4.誤り。終了後は労いの言葉をかけ、処置の振り返りを行います。処置への理解を深めたり、患児の自信を高めることに繋がります。

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