看護師の過去問
第103回
午後 問194
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問題
看護師国家試験 第103回 午後 問194 (訂正依頼・報告はこちら)
在宅酸素療法(1l/分24時間)を行っている療養者の居住地域で2週間後に日中3時間の停電が予定されている。
停電への対応で最も適切なのはどれか。
停電への対応で最も適切なのはどれか。
- 事前の呼吸訓練
- 医療機関への入院
- 自家発電器の購入
- 携帯用酸素ボンベの準備
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この過去問の解説 (4件)
01
2 . 医療機関への入院→3時間の停電のために、入院するのは適切ではありません。
3 . 自家発電器の購入→経済的負担を考慮すると、携帯用ボンベの準備が最も適切な対処と考えられます。
4 . 携帯用酸素ボンベの準備→正しいです。
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02
事前に呼吸訓練をする必要はありません。停電時に備えての呼吸訓練法はありません。
2.×
環境調整が出来ればいいので、必ずしも入院する必要はありません。
3.×
経済的な負担を考えると自家発電機まで購入して用意する必要はありません。
4.〇
3時間程度の停電であれば、外出時などに使用するための携帯用酸素ボンベがあれば十分です。災害時のためにも、日ごろから準備しておくと安心です。
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03
1:×
呼吸訓練で酸素吸入を3時間も中断できるのであれば、もともと在宅酸素療法などという治療費も発生する上、患者のライフスタイルにかなりの調整が必要になる治療(禁煙の禁止や部屋でのチューブの動きを妨げないような動線の確保、料理用のガス火の使用も細心の注意を要します)は行わないでしょう。
よって、この回答は誤りです。
2:×
停電が数日間続くのであれば、安定した酸素吸入元のある場所への移動として入院も検討されるかもしれませんが、日中3時間程度でそのような対応がとられるとは考えにくいです。
よって、この選択肢も誤りです。
3:×
災害後の計画停電などにより、今後定期的に停電が訪れると予測されるのであれば、自家発電機の購入および介護保険での購入費補助申請の選択肢もあるかもしれませんが、1日、しかも3時間だけの停電であれば、わざわざ患者様に経済的負担がかかる方法を取る必要もないでしょう。
よって、この選択肢も誤りです。
介護給付の適正化について - 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/topics/2013/02/dl/tp0215-11-21d.pdf
4:○
在宅酸素療法を受けている対象は、在宅時には据え置きの酸素供給機から酸素の供給を受けていますが、外出時はキャリーバックのようなケースに入っている携帯用酸素ボンベを持ち歩き、そこから酸素の供給を受けています。
このボンベは在宅酸素療法を開始する際に専門の業者と契約し、本人の酸素流量および外出頻度から1ヶ月に必要と考えられる量のボンベをレンタルして、料金を支払っています。
利用業者やボンベのサイズにより利用可能時間は様々ですが、3時間程度であれば通常の外出とそう変わらないため、レンタル先の業者と相談して現在のボンベの残数でカバーできるか、足りないようであれば追加のボンベを用意してもらうよう依頼するのが一番適切な対応となります。
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04
在宅酸素療法は酸素濃縮機などの家庭の電気を使用した酸素供給装置によって酸素吸入を行います。
電気が使えない外出時や停電時は携帯酸素ボンベに切り替える必要があります。3時間程度であれば携帯酸素ボンベの使用で賄えるため、入院や自家発電機の購入の必要性は高くありません。
残量をこまめに確認し、事業者への連絡をすぐに行える状態にしておきます。
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