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看護師の過去問 第103回 午後 問196

問題

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大規模災害時のトリアージで緊急度が最も高いと判断されるのはどれか。
   1 .
下腿に創傷があるが補助があれば歩行できる。
   2 .
自発呼吸はあるが橈骨動脈は触知できない。
   3 .
気道確保しても自発呼吸がない。
   4 .
開眼・閉眼の指示に応じる。
( 看護師国家試験 第103回 午後 問196 )
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この過去問の解説 (3件)

2
トリアージでもっとも緊急度が高いと判断されるのは赤タッグと判定された人になります。そのため、選択肢の中で赤と判定される事例が正解となります。

1.×
 歩行は可能であることから、下肢の軽傷であり、トリアージでは緑と判定されます。
2.〇
 自発呼吸があるものの、橈骨動脈が触知できないということはなんらかの原因により血圧が低下していることがわかります。橈骨が触知できないということは血圧80mmHg以下と予測されます。そのままだとさらに血圧が下降し、意識レベルが低下したり呼吸停止の恐れもあります。緊急性が高く、トリアージでは赤と判定されます。
3.×
 気道確保しても自発呼吸がないということは、蘇生できる可能性がないわけではないですが、災害時には黒と判定されます。
4.×
 開眼や閉眼の指示に応じることができる、ということは意識は保たれています。その他の外傷の有無などにもよりますが、トリアージでは黄色と判定されると思われます。

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0
正解は 2 です

トリアージの目的は、その場にある限られた医療的資源(スタッフや薬品・医療器具等)を最大限活用するために「治療の優先度を決定」し、その優先度に合わせた治療や搬送を行うために作られた分類法です。

そのため、一番優先度が高いのは"赤"のラベルのついた対象であり、「緊急に処置を行えば助かる者」になります。


ちなみに他の分類は以下になります。

赤・再優先治療群(重症群)
直ちに処置を行えば救命が可能な者

黄色・非緊急治療群(中等症群)
基本的にはバイタルが安定しており、多少治療が遅れても生命には危険がない者

緑・軽処置群(軽傷群)
上記以外の軽易な傷病で、ほぼ専門医の治療を必要としない者(完全に治療の必要がない者も含む)

黒・不処置群(死亡群)
無呼吸群とも呼ばれ、既に死亡、または生命兆候がなく、直ちに治療を行っても明らかに救命が不可能な者


1:×
「歩行には補助が必要」という部分で黄色と迷いますが、体動が行えるだけの創傷であれば緑ラベルと判定してもよいと考えられます。

2:○
呼吸はあっても橈骨動脈が触知できない場合、すぐに治療を施さなければ、さらに血圧が低下し、呼吸すら危うい状態になりかねないため、赤ラベルとなり、この選択肢の中では一番緊急度が高い対象となります。

3:×
気道確保を行っても自発呼吸がない対象は黒ラベルであり、処置は行いません。

4:×
選択肢の文章からは創傷の具合が判断できませんが、指示が通るのであれば意識レベルははっきりしていると考えられるので、2番目に優先度の高い黄色ラベルとなります。

0
トリアージとは、医療資源が制約される中で、傷病者の重症度に応じて、処置の優先順位を決めることをいいます

トリアージの区分は次のとおりです。
黒色)生命兆候がない場合や死亡している場合で、ただちに処置を行っても明らかに救命が不可能な状態
赤色)生命に関わる重篤な状態であるが、ただちに処置を行えば救命の可能性がある状態
黄色)できるだけ早い治療は必要であるが、バイタルサインは比較的安定している状態
緑色)処置などの緊急性は低く、歩行が可能な状態

搬送・救命処置の優先順位は、赤色→黄色→緑色→黒色の順となります。

1 . 下腿に創傷があるが補助があれば歩行できる→歩行は可能で、負傷はしているため、緑色となります。

2 . 自発呼吸はあるが橈骨動脈は触知できない→自発呼吸はありますが、循環動態が問題であるため、赤色となり、緊急度が最も高くなります。

3 . 気道確保しても自発呼吸がない→気道確保しても自発呼吸がないため、黒色となり、緊急度は最も低くなります。

4 . 開眼・閉眼の指示に応じる→簡単な指示に応えることができているため、黄色となります。

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