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看護師の過去問 第103回 午後 問219

問題

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次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(75歳、女性)は、娘と2人で暮らしている。5年前にAlzheimer〈アルツハイマー〉病(Alzheimer Disease)と診断された。半年前から食欲不振が続き体重減少がみられ受診した。検査の結果、胃癌(gastric cancer)と診断され胃全摘出術が行われた。入院時の改訂版長谷川式簡易知能評価スケール〈HDS-R〉16点、Mini-MentalStateExamination〈MMSE〉18点。

術後の経過は良好で2週間が経過した。食事は全粥、軟菜を8割程度摂取している。
娘に対するAさんの退院後の食事指導で適切なのはどれか。
   1 .
食後の安静臥床を勧める。
   2 .
食物繊維を多く含む食品の摂取を勧める。
   3 .
1日の食事量を6~8回に分けて食べることを勧める。
   4 .
食事時間が長くなっても満腹になるまで摂取するように勧める。
( 看護師国家試験 第103回 午後 問219 )
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この過去問の解説 (3件)

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正解は、3です。

胃は食物を貯留し、消化する働きをしています。胃が切除されると、これらの機能が障害されます。1回の食事量は無理をせず少なめにし、1日6~8回程度の回数を多くしましょう。

1 胃の手術後は、消化機能の働きが低下しています。食後に安静臥床をすると、嘔吐や逆流性食道炎を起こしやすくなります。食後は、座位またはファウラー位など上半身を起こす体位が必要です。

2 食物繊維は、消化しにくい食べ物です。胃の手術後なので、適度に摂取しましょう。

4 手術の影響にて、少量の食事量でも満腹感を感じます。満腹感ではなく、食事の量や内容で食事の観察をしましょう。

付箋メモを残すことが出来ます。
0
正解は3です。

胃切除に伴う胃機能の変化、胃切除の食事の進め方(形態や回数など)について、把握しておく必要があります。

1:胃を全摘出しているため、胃液の逆流は起こりませんが、胆汁や膵液の逆流により、逆流性食道炎を起こすリスクがあります。食後に休息をとる場合は、しばらく上半身を起こした状態が好ましいです。

2:胃切除後の患者さんの食事で食べてはいけない物はありません。しかし、Aさんの場合はまだ術後2週間であり、胃切除に伴う消化機能の変化に体が慣れていません。胃切除に伴い、消化吸収能が低下しているため、食物繊維などの消化しにくいものは余計に残存してしまいます。腸管が慣れてくるまでは消化しにくい物は避けたり、少なめにしたりする必要があります。

3:胃全摘に伴い、胃の貯蔵能が低下しているため、術後1カ月くらいは1回量を少なくした分割食(5~6回/日)にすることを指導する必要があります。腸管が慣れてきたら、徐々に3回/日食へ戻していきます。

4:胃切除後は、胃の容積が小さくなるために少量摂取しただけで、満腹感を感じるようになります(小胃症状)。そのため、患者さんの満腹感のみで食事量を決めてしまうと、必要なエネルギーを摂取しきれない場合があります。

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正解は 3 です


1:胃を摘出している方に食後すぐ臥床を促すと、胃のポンプ機能の低下による胃内容停滞やダンピング症候群などにより、嘔吐や逆流性食道炎を起こしやすくなります。
食後しばらくは座位やファウラー位、セミファウラー位などの上半身を挙上した姿勢を保つよう指導しましょう。


2:胃が摘出されていることで、胃液による消化機能も大幅に減少し、食物繊維のような普段から消化しにくい成分は余計に残存します。
腸への過剰な負担を避けるためにも、完全に除去とまではいきませんが、食物繊維等の消化しにくいものは避けるよう促しましょう。


3:胃が全摘されたことで食物を貯留しておく場所がありません。
そのため、元々食べていた量を同じように食べることは難しく、1回の食事量を減らす必要があります。
単に減らすだけでは十分な栄養素を摂取できませんので、分割食や捕食により、必要な栄養素をまかないます。


4:胃の貯留機能がなく、食道が腸に直結しているような状態とも言えますので、患者さんはすぐに満腹感を感じます。
その上、腸に送り出す力(ポンプ機能)も衰えますので、食後も膨満感が続くこともあります。
ご本人の満腹感のみで食事量や食事の時間を決定することは危険です。

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