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看護師の過去問 第103回 午後 問223

問題

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次の文を読み、問いに答えよ。

A君(8歳、男児)は、頭痛、食欲不振、全身倦怠感、肉眼的血尿および両眼瞼の浮腫を主訴に病院を受診した。1か月前に扁桃炎(tonsillitis)に罹患した以外は既往歴に特記すべきことはない。扁桃炎(tonsillitis)は抗菌薬を内服し軽快した。血液検査の結果、溶連菌感染後急性糸球体腎炎(poststreptcoccal acute glomerulonephritis)と診断されて入院した。入院時、A君は体温36.8℃、呼吸数20/分、脈拍は80/分、整で血圧132/80mmHgであった。

A君の入院時の看護計画で適切なのはどれか。
   1 .
水分摂取を促す。
   2 .
背部の冷罨法を行う。
   3 .
1日3回の血圧測定を行う。
   4 .
食事の持ち込みを許可する。
( 看護師国家試験 第103回 午後 問223 )
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この過去問の解説 (3件)

2
正解は、3です。

溶連菌感染後急性糸球体腎炎は、先行感染から1~3週で、浮腫・血尿・高血圧(三主徴)で発症する。高血圧は7~8割で認められ、拡張期高血圧が著明です。そのため、1日3回の血圧測定を行います。

1 両眼瞼の浮腫があるため、むくみの軽減として、水分制限が必要です。

2 治療は、腎臓の血流を確保するために、安静臥床と保温をします。

4 食事療法は、高カロリー、低蛋白、減塩、水分制限が基本です。病院食以外の食べ物の摂取は、病状の悪化につながる可能性があります。

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0
正解は3です。

溶連菌感染後糸球体腎炎は、溶連菌感染後、10日前後の潜伏期間を経て、発症します。晩秋~寒冷期に多く発症します。
小児~若年者に多く発症しますが、成人にもみられることがあります。
糸球体腎炎は、急性期を過ぎれば軽快していきますが、完治するまでは数か月を要します。
症状として、肉眼的血尿、浮腫(顔面、眼瞼、下腿)、乏尿、一過性の高血圧があります。

1:乏尿、高血圧、浮腫などが生じている場合は、塩分・水分制限や利尿剤、降圧剤を使用します。Aくんの場合、両眼瞼に浮腫を認めているため、水分制限をする必要があります。

2:背部の冷罨法を行うことで、腎血流量が低下する可能性があります。この疾患では、背部の温罨法を行い、腎血流量を増加させます。

3:症状のひとつに高血圧があります。高血圧の早期発見のために、血圧測定は必要です。

4:状況によっては、水分・塩分のほかにタンパク質制限も必要になる場合もあります。よって、食事制限もあり得るため、持ち込み食を許可するのは誤りです。

0
正解は 3 です


急性糸球体腎炎は、主に9月~2月ごろの寒い時期に小児が感染しやすい病変で、急性期を過ぎれば症状はほぼ軽快しますが、完全なる完治に半年ほどかかるのが特徴です。

扁桃炎や風邪などの喉の炎症が治まった1〜2週間後からタンパク尿、血尿、高血圧、浮腫などが現れます。
重症化すると、高血圧による頭痛や嘔吐、尿量減少、浮腫の悪化による肺水腫などもみられます。

呼吸が困難になってきた場合は一時的に透析などの対応も行われます。

高熱やタンパク尿の症状が消失しても、腎生検で病変が発見されることもあり、退院後も定期的な通院による経過観察が必要です。



1:上記の解説の通り、浮腫が悪化すると、最終的に肺水腫や透析の危険性もあるため、水分は制限する必要があります。


2:今回の疾病では冷罨法を行うと、腎周囲の血流量が減少し、腎の機能低下に拍車をかけてしまうため、不適切です。
行うなら温罨法にしましょう。


3:血圧の上昇による頭痛や嘔吐、意識障害の防止のため、定期的な血圧の測定は必須です。


4:症状の強さによってはタンパク質を制限したり、浮腫の悪化予防のため塩分も制限する必要があるため、この選択肢は不適切です。
選択肢1の通り、飲料の持ち込みも控えてもらう必要があります。

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