看護師の過去問
第103回
午後 問224
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問題
看護師国家試験 第103回 午後 問224 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文を読み、問いに答えよ。
A君(8歳、男児)は、頭痛、食欲不振、全身倦怠感、肉眼的血尿および両眼瞼の浮腫を主訴に病院を受診した。1か月前に扁桃炎(tonsillitis)に罹患した以外は既往歴に特記すべきことはない。扁桃炎(tonsillitis)は抗菌薬を内服し軽快した。血液検査の結果、溶連菌感染後急性糸球体腎炎(poststreptcoccal acute glomerulonephritis)と診断されて入院した。入院時、A君は体温36.8℃、呼吸数20/分、脈拍は80/分、整で血圧132/80mmHgであった。
入院3日目。両眼瞼の浮腫、肉眼的血尿は続いていた。看護師がバイタルサインを測定していると、A君は「頭が痛い。気持ち悪い」と訴えた。A君は体温36.8℃、呼吸数20/分、脈拍88/分、血圧142/86mmHgであった。
この状況からA君に起こりうる症状で注意するのはどれか。
A君(8歳、男児)は、頭痛、食欲不振、全身倦怠感、肉眼的血尿および両眼瞼の浮腫を主訴に病院を受診した。1か月前に扁桃炎(tonsillitis)に罹患した以外は既往歴に特記すべきことはない。扁桃炎(tonsillitis)は抗菌薬を内服し軽快した。血液検査の結果、溶連菌感染後急性糸球体腎炎(poststreptcoccal acute glomerulonephritis)と診断されて入院した。入院時、A君は体温36.8℃、呼吸数20/分、脈拍は80/分、整で血圧132/80mmHgであった。
入院3日目。両眼瞼の浮腫、肉眼的血尿は続いていた。看護師がバイタルサインを測定していると、A君は「頭が痛い。気持ち悪い」と訴えた。A君は体温36.8℃、呼吸数20/分、脈拍88/分、血圧142/86mmHgであった。
この状況からA君に起こりうる症状で注意するのはどれか。
- 耳痛
- 鼻閉
- 視野欠損
- 意識障害
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この過去問の解説 (3件)
01
溶連菌感染後急性糸球体腎炎により、高血圧と頭痛、気分不快が出現しています。血圧の上昇や持続により、二次障害として、意識障害を引き起こす可能性があります。医師に報告して、意識障害を予防する必要があります。
他の選択肢は、A君の症状から引き起こす可能性の低い症状です。
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02
急性糸球体腎炎は、主に9月〜2月ごろの寒い時期に小児が感染しやすい病変で、急性期を過ぎれば症状はほぼ軽快しますが、完全なる完治に半年ほどかかるのが特徴です。
今回のAくんの血圧は設問中の測定結果からも明らかに正常値を逸脱しており、血圧上昇による頭痛であることが明白です。
そのため、注意すべきは選択肢4の意識障害です。
そのほかの選択肢は血圧上昇で発生することは考えられないため、惑わされないようにしましょう。
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03
Aくんは入院時よりも血圧が高くなっており、「頭が痛い、気持ち悪い」と高血圧による影響が出ています。このまま血圧が上昇し続けると、意識障害を発症する可能性があるため、注意が必要です。
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