看護師の過去問
第104回
午前 問10

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問題

看護師国家試験 第104回 午前 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

免疫機能に関与する細胞はどれか。
  • 血小板
  • 白血球
  • 網赤血球
  • 成熟赤血球

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:2. 白血球

白血球は免疫に関与しており、単球、好中球、好酸球、好塩基球、T細胞、B細胞、NK細胞があります。
特に数の多い好中球は、自分の細胞内に細菌などを取り込んで、たんぱく質を破壊する酵素で細菌を破壊し消化します(貪食作用)。
リンパ球と呼ばれるT細胞、B細胞、NK細胞も、他のリンパ球へ司令を出したり、抗体を作ったりする働きがあります。


1. →血小板は、凝固作用に関わっており、血の塊を作って血管に出来た傷を修復する役割を持っています。

3. →網赤血球は、赤芽球から細胞核が抜け落ちて出来たばかりの若い赤血球です。
網赤血球の段階で、10〜30%ほどのヘモグロビンが合成されます。

4. →成熟赤血球は、網赤血球からリボソームやミトコンドリアが抜け落ち、成熟した状態の赤血球です。
成熟赤血球のヘモグロビンと結合することで、酸素あるいは二酸化炭素の運搬をする役割があります。

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02

正解は2です。

1:血小板は、血液凝固に関与しています。血管が損傷した場合、損傷箇所に血小板が集まり、凝集し血栓を生成して止血を行います。

2:白血球は免疫に関与します。白血球は、好中球・好酸球・好塩基球・リンパ球・単球から成り、好中球・好酸球・好塩基球は殺菌作用を持つタンパク質や酵素を含む顆粒を持っています(顆粒球)。
外部から体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物除去に働きます。(貪食作用)

3:網赤血球は出来たばかりの若い赤血球のことです。成熟赤血球のような真ん中にくぼんだ円形状ではなく、残っているリボゾームやミトコンドリアによって、ヘモグロビンの産生が続いています。

4:成熟赤血球はリボソームやミトコンドリアはなく、約9割をヘモグロビンで占めています。そのヘモグロビンと酸素が結合することによって、体内の酸素運搬が行われます。
赤血球は、血液循環によって体内を回り、肺から得た酸素を取り込み、体内の細胞に運搬供給する役割があります。また、同様に二酸化炭素の排出も行います。

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03

正解は 2 です

1:×
血小板は、血液1μ(ミクロン)L中に15〜40万個存在し、血管の破れた部分に集まり結合することで、傷口を塞ぎ、止血する役割を持つ成分です。
外部からのそれ以上の細菌等の侵入を防ぐという意味では、防御的な役割を担いますが、免疫機能に関与するとまではいえません。

2:○
白血球は血液1μL中4,000~9,000個ほど存在し、好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球の5種類に分かれます。

そのうち一番数の多い好中球は、体内に侵入した細菌やウィルス、有害物質などを自ら取り込んで食べることで除去します。
この作用を貪食/どんしょく作用といいます
白血球の中の5種類全てが体内の免疫系統を担う重要な成分です。

3:×
体内の酸素を血液に乗せて運搬するための成分が赤血球ですが、その赤血球は脊髄で生産されます。

骨髄の内部では「赤芽球」と呼ばれる形をとっており、それが成熟(脱核)することで赤血球となりますが、まだ赤血球になる前の未熟な段階を網赤血球(または網状赤血球)とよびます。

貧血の原因の調査や骨髄の造血能力が問題となる疾患の際に、この成分についての検査が行われます。

4:×
成熟赤血球とは、網状赤血球とは違う完全に成熟した赤血球のことです。
血液中の細胞ではありますが核を持たず、内部に鉄を含むタンパク質であるヘモグロビンを多量に含み、そのヘモグロビンと酸素が結合することで、体内に酸素を運搬する役目を持ちます。

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