看護師の過去問
第104回
午前 問33
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問題
看護師国家試験 第104回 午前 問33 (訂正依頼・報告はこちら)
環境要因と健康への影響の組合せで正しいのはどれか。
- 高温 ――――――――― 難聴(deafness)
- ヒ素 ――――――――― イタイイタイ病(Itai-Itai disease)
- オゾンホール ――――― 赤外線障害
- 光化学オキシダント ―― 粘膜刺激
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この過去問の解説 (3件)
01
1.高温が原因となるのは熱中症が考えられます。
難聴の原因は騒音です。
2.イタイイタイ病はカドミウムが原因です。
ヒ素は急性の消化器症状を発症し、ショックで死にいたることがあります。
3.オゾン層が破壊されると紫外線が増えます。
4.光化学ダイオキシントは喉や目などの粘膜に刺激を与え痛みの症状を引き起こします。
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02
1:
難聴の要因となるのは騒音が主です。
高温が原因となる身体への影響は熱中症などです。
2:
イタイイタイ病はカドミウムに汚染された水の飲用や、その汚染された水によって生育した米や野菜を摂取したことにより、発生する公害病です。
また、ヒ素は主に大気汚染問題にて問題になっており、空気と共に吸入することで肺がんのリスクが顕著に上昇することが研究結果として発表されています。
ヒ素及びその化合物に係る健康リスク評価について-環境省
http://www.env.go.jp/council/former2013/07air/y070-31/mat03-1.pdf
3:×
赤外線障害とは、太陽光や炎などに含まれる赤外線(可視光線の赤色よりも波長が長く電波よりも波長の短い電磁波)の影響を過剰に受けた場合に発生する健康被害です。
例えば、
・炎をずっと見続ける必要のある製鉄や溶接業、ガラス工芸職人等に起こる「眼障害」
・遠赤外線を長時間浴び続けたことによる「皮膚障害(低音やけど)」
・太陽光を浴び続け、なにも対策を行わなかった「体温障害(熱中症)」
などです。
オゾンホールの影響による健康被害は、同じ電磁波の一種である
"紫外線"の影響を受けるもので、急性期としては日焼け、慢性のものとしては皮膚ガンなどがあります。
オゾン層・紫外線について-気象庁
http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/ozonehp/3-1ozone.html
4:○
光化学オキシダントとは、光化学スモッグとも呼ばれ、自動車や工場などの排気ガスに含まれる物質が、太陽からの紫外線を受けて、科学反応を起こし、生成される有害物質です。
日本国内でも高度経済成長期などに発生していましたが、トラックなどへの排気ガス内の有害部室を除去する機械の装着や環境基準を満たさない車の都内への乗り入れ禁止措置などにより、国内での発生は少なくなってきています。
ただし大気汚染物質のため、経済発展の目覚ましい反面法整備の追いついていない海外で発生した光化学オキシダントが偏西風によって日本国内へ到達するといった事例も多く発生しています。
症状としては選択肢の通り、目や喉への粘膜刺激による痛みや涙、咳嗽などです。
光化学オキシダント情報-佐賀県
http://saga-taiki.jp/ox/ox.html
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03
難聴は騒音による障害で問題となります。
×2 . ヒ素 ――――――――― イタイイタイ病(Itai-Itai disease)
イタイイタイ病はカドミウム汚染が原因とされています。
×3 . オゾンホール ―――――赤外線障害
フロンガスの大量使用によるオゾン層破壊によって生じたオゾンホールから紫外線障害が引き起こされます。
○4 . 光化学オキシダント ―― 粘膜刺激
光化学オキシダントはいわゆる光化学スモッグの発生要因となり、粘膜刺激により咽喉の痛みや眼の痛みが引き起こされます。
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