正解は 1 です
1:◯
「輸液ポンプ」とは、点滴バッグからの輸液投与時、経路の途中であるチューブに設置することで1時間中に投与する薬剤量を調整する役割を持つ医療機器です。
(輸液よりもさらに少量の液量を管理する場合にはシリンジをセットする「シリンジポンプ」が使用されます。どちらも輸液量の管理を行う面では同様の目的を持った機器です)
厳密な体内濃度管理が必要となる薬効の強い薬剤を投与する際や、厳密な輸液投与量の管理が必要な心不全患者、高齢者、小児などを対象に行われます。
そのため機器にセットするのは、この選択肢である時間ごとに流す薬液の”流量”が正解です。
操作方法自体は、主に1時間または1分ごとの滴下数で管理することが多く、設定するのは投与に使用している輸液セット(1滴の輸液量が多い成人用なのか、少ない小児用なのか)の種類と滴下数の数であることが多いです。
2:×
輸液ポンプに開始時刻をセットする操作はなく、「開始」等のセット完了ボタンを押した時が開始時刻です。
この操作を行った時刻は看護師自身が時計を見て確認しておく必要があり、基本的にはどの病院でもカルテ内に薬液の残量と共に必ず記載するよう求められます。
カルテという公的記録内にしっかり記載しておくことで、その後の見回りや引き継ぎを行う際に指示通りの投与が行われているかを評価する指標となるためです。
3:×
薬剤の濃度は、投与前に計算して輸液内に必要量でセットしておく必要があります。
そのため輸液ポンプの操作上でそれを設定するような項目はありません。
4:×
薬剤の処方内容は医師が調整、コントロールする情報であり看護師はその指示に従うのみです。
よって輸液ポンプ内にその情報を入力・操作する項目はありません。