看護師の過去問
第104回
午後 問162
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問題
看護師国家試験 第104回 午後 問162 (訂正依頼・報告はこちら)
抗癌薬の点滴静脈内注射中の患者が刺入部の腫脹と軽い痛みを訴え、看護師が確認した。
直ちに行うのはどれか。
直ちに行うのはどれか。
- 刺入部を温める。
- 注入を中止する。
- 注入速度を遅くする。
- 点滴チューブ内の血液の逆流を確認する。
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この過去問の解説 (3件)
01
この場合は直ちに中止するが正しいので、正解は 2 です。
1の温めるよりは、中止後は冷やすことが必要です。
3の遅くするのではなく、中止が正しいです。
4は、逆血が確認されたとしても刺入部の腫脹から漏れていることは否定できないので、血管外漏出の可能性があれば直ちに中止します。これは、抗がん剤以外の場合であっても、漏れている場合は点滴の刺しなおしが必要になります。
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02
解説:
抗がん剤が血管外に漏出すると、周辺組織が壊死してしまう事があります。
1.刺入部を温めることで痛みの増強等症状の悪化を招く恐れがある為、適切ではありません。刺入部を冷やし、薬液が広がらないように努めます。
3.注入速度を遅くするのではなく、腫脹や痛みがある場合は注入を直ちに中止し、Drに報告します。
4.チューブ内に血液の逆流があったとしても、刺入部の腫脹や痛みの訴えがあれば血管外漏出を疑い、注入を中止します。
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03
「刺入部の腫脹と疼痛」という点より、抗癌剤の血管外漏出が疑われます。
抗癌剤の血管外漏出は、静脈炎とは異なり血管外の周辺組織の炎症や壊死を引き起こします。
発生直後は軽い疼痛や腫脹、発赤などの症状が出現し、数時間から数日後には水疱、潰瘍、壊死と移行します。
重症化するとケロイド状になり、運動制限を引き起こすこともあります。
抗癌剤使用中は、血管外漏出を起こさない予防と、発生した際に迅速な対応をすることが重要です。
正解は2.注入を中止する。です。
1.直後は刺入部は温めるのではなく、冷やす方が適切です。
3.遅くするのではなく、直ちに中止する必要があります。
4.血液が確認されていても、血管漏出の症状がみられた時はすぐに中止します。
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