看護師の過去問 第104回 午後 問178

CGA（総合機能評価）とは、高齢者医療において患者の生活機能障害を評価し、予防と軽減に重点をおく手法のことです。

介護者は社会経済因子の評価項目です。そのため1は誤りです。

多職種によるチームで、情報や結果を共有することは重要です。正解は　2　です。

目的は、高齢者の全人的な治療およびケアプランの作成です。3は誤りです。

主な対象者は、すべての高齢者のため、4は誤りです。

正解：2 . 多職種チームで結果を共有する。

解説：
CGAとは、高齢者の障害の状態とその程度を評価するためのものです。

1 . 介護者の介護負担は含まない。：高齢者自身の状態であり、介護者は含みません。

2 . 多職種チームで結果を共有する。：高齢者個人の状態を把握し、関わる多職種メンバー間で情報を共有し、問題解決に取り組んだ結果を共有する事が必要です。

3 . 疾患の改善を目指すことが目的である。：CGAは高齢者個人の全体像を把握するためのものであり、疾患の改善を目指すためのものではありません。

4 . 主な対象者は重度の要介護高齢者である。：重症度に関係なく、全ての高齢者が対象となっています。

「総合機能評価（CGA）」とは
高齢者の疾患だけでなく、日常生活活動度や自立度、認知症や精神行動異常の程度、家族の介護能力、社会サービス利用状況などを総合的に検査、評価して、個別性を重視した医療やケアサービスを選択する方法です。

正解は２です。

１．介護者の介護負担の程度や介護能力は評価項目に含まれています。

２．高齢者に関わっている多職種がチームとなり、ともに支援することが重要です。

３．疾患の改善ではなく、個別性を考慮した医療やサービスの選択が目的です。

４．CGAの対象者は全て高齢者です。