看護師の過去問
第104回
午後 問193

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問題

看護師国家試験 第104回 午後 問193 (訂正依頼・報告はこちら)

Aさん(79歳、女性)は、癌の化学療法を受けていたが、脳出血(cerebral hemorrhage)を起こし意識不明の状態になった。Aさんの家族は回復する見込みはないと医師から説明を受けた。家族はAさんの延命を望んでおり、医師と今後の治療方針を決定する前に看護師に相談した。
Aさんの家族への対応で最も適切なのはどれか。
  • 医師に方針を決めてもらうよう伝える。
  • 病院の倫理委員会に判断を依頼するよう伝える。
  • Aさんのアドバンスディレクティブ〈事前指示〉を確認するよう伝える。
  • 経管栄養法を開始することでAさんの身体の状態は維持できると伝える。

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この過去問の解説 (3件)

01

今後の治療方針は医師ではなく本人や家族が決定するため1は誤りです。

病院の倫理委員会は、倫理的に問題があったときに対応するため判断はできません。2は誤りです。

Aさんは癌の治療を行っていたため、もしもの時に備えてアドバンスディレクディブをしている可能性があります。正解は 3 です。

経管栄養を開始することが適切かどうか、看護師では判断でいないため提案することは不適切です。4は誤りです。

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02

正解:3 . Aさんのアドバンスディレクティブ〈事前指示〉を確認するよう伝える。

解説:

今後の治療方針の決定において最も優先されるべきは本人の意思であると考えます。今回の事例では、現在は意識不明の状態になってしまっていますが、癌の化学療法を受けていたこともあり、事前に家族に意思を示している可能性も考えられます。

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03

「アドバンスディレクティブ(事前指示)」とは
患者または健康な人が、自らが判断能力を失った場合に施される医療行為に対して、事前に意思表示することです。

正解は3です。

1.治療の選択は、本人の意思または家族の判断で決定されます。

2.倫理委員会は病院内で発生した倫理問題について話し合います。
治療方針を決める場ではありません。

3.治療方針を決める際、Aさんのアドバンスディレクティブを確認することは重要です。

4.Aさんは癌で化学療法も受けており、経管栄養法が適応される状態か、また身体の状態を維持できるのか、看護師では判断できません。

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