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看護師の過去問 第104回 午後 問213

問題

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次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(45歳、男性)は、便に血液が混じっていたため受診した。検査の結果、直腸癌(rectal cancer)と診断され、自律神経を部分温存する低位前方切除術が予定されている。

術後6日。ドレーンから茶褐色で悪臭のある排液があった。Aさんは、体温38.2℃、呼吸数20/分、脈拍82/分、整であった。
Aさんの状態で最も可能性が高いのはどれか。
   1 .
腸炎
   2 .
胆汁瘻
   3 .
イレウス(ileus)
   4 .
縫合不全
   5 .
術後出血
( 看護師国家試験 第104回 午後 問213 )
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この過去問の解説 (3件)

1
1.発熱があり、炎症反応があると考えられます。
ドレーンからの茶褐色の排液を考慮すると縫合不全の可能性が考えられます。
2.今回は低位前方切除のため胆のうを傷つけるような手術ではありません。そのため、胆汁瘻の可能性は低いと考えられます。
3.術後合併症としてイレウスも考えられますが、今回はイレウス症状が見られていません。ドレーンからの茶褐色の排液を考慮すると出血が考えられ、縫合不全の可能性が考えられます。
4.縫合不全は術後3~7日に起こりやすく、症状の観察としては、排液に壊死組織がたまるので、悪臭を放ちます。茶褐色の排液は腸内容物の漏出を示します。Aさんは発熱があるため、腹腔内感染による急性腹膜炎が疑われます。
5.術後出血は術後24時間以内に多い早期症状です。その為、術後6日にみられる出血を術後出血とはいいません。

よって正解は4となります。

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0
正解は 4 です

1:×
熱発もあるため、炎症反応であるのは確実ですが、腸炎だけではドレーンからの排液のはっきりした説明がつかないため、この選択肢の可能性は低いです。


2:×
Aさんが受けた術式は低位前方切除(S状結腸の下部あたりを切除し、縫合する術式)のため、胆嚢、および胆管を傷つける要因がないため、これも可能性は低いです。


3:×
イレウスとは腸管閉塞であり、ドレーンチューブの先端は腸管内に残留しているわけではありません。
そのため、腸管の閉塞で排液が見られるという理由の説明にはならず、この選択肢の可能性も低いです。


4:○
縫合不全は主に術後3~7日に発生しやすく、うまく縫合部分が接着せずに壊死しつつある創の細胞が排液中に混入するため、特徴的な悪臭を放ちます。
特に今回は腸管の手術後のドレーン貯留のため、腸管の内容物も混入し、余計に悪臭となっている可能性があります。

発熱は腸管の内容物が創部、および腹腔内に漏出したことによる腹腔内感染の兆候であり、腹膜炎を発症している可能性も考えられます。


5:×
術後出血の「術後」とは、術後の約24時間以内の早期の出血を指します。
本文中に「術後6日目」とあるため、術後の出血には該当しません。

0
正解は4です。

術後のドレーン留置の目的は、出血の早期発見、浸出液やリンパ液の除去、縫合不全の発見、減圧などです。
ドレーン排液の性状から、Aさんの状態がアセスメントできます。

1.腸炎の症状には、腹痛、下痢などがありますが、Aさんには症状の出現が見られていません。

2.ドレーンの性状から胆汁瘻の可能性は低くなります。胆汁は黄褐色です。

3.イレウスの症状である、腹痛、嘔吐、排便の停止などは見られていません。

4.吻合部に癒着しない部分があり、内容物が消化管外に漏れる状態を縫合不全と言います。ドレーン排液の性状、匂いから縫合不全の可能性があります。

5.ドレーンの性状から、出血の可能性は低くなります。


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