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看護師の過去問 第104回 午後 問216

問題

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次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(65歳、男性、会社員)は、午後2時、会議の最中に急に発語しづらくなり、右上下肢に力が入らなくなったため、同僚に連れられて救急外来を受診した。既往歴に特記すべきことはない。来院時、ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅰ-3、瞳孔径は両側2.0mm。呼吸数18/分、脈拍60〜80/分、不整で、血圧176/100mmHg。右上下肢に麻痺がある。午後4時、Aさんの頭部CTの所見で特に異常は認められなかったが、MRIの所見では左側頭葉に虚血性の病変が認められた。

減圧開頭術後2週。気管内チューブは抜管され、意識レベルはジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅱ-10である。右上下肢の麻痺と運動性失語とが認められ、発語は少ない。利き手は右手である。
Aさんとのコミュニケーションの方法で最も適切なのはどれか。
   1 .
筆談を促す。
   2 .
文字盤を用いる。
   3 .
大きな声で話す。
   4 .
イラストを用いる。
( 看護師国家試験 第104回 午後 問216 )
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この過去問の解説 (3件)

1
1.✖
利き手に麻痺があるので、筆談は不適切です。
2.✖
運動性失語があり、文字盤を示すことは難しいです。
3.✖
JCS1-Ⅲなので普通の呼びかけに開眼するレベルです。
4.〇
意識レベルの低下と運動性失語がみとめられている場合、分かりやすさを重視したイラストによるコミュニケーションが望ましいです。

よって正解は4です。

付箋メモを残すことが出来ます。
1
正解は 4 です


1:×
本文中に「右上下肢に麻痺」とあるうえ、「利き手は右」ともあるため、筆談は難しいと思われます。


2:×
本文中に「運動性失語が認められる」とあります。

失語症には感覚性失語症と運動性失語症があり、感覚性失語とは”ウェルニッケ失語”とも呼ばれ、「他人の話すことは理解できないが、自分が話すことはできる状態」のことをいいます。

運動性失語とは「他人の話すことは理解できるが、自分の思っていることを言語で表現できない状態」で、”ブローカー失語”と呼ばれます。

そのため、Aさんは自分の考えを言語化することが難しい上、意識レベルも〈JCS〉Ⅱ-10 と、声かけで覚醒、開眼はするものの、それ以外の時は眠り込んでいるような状態のため、文字盤を使いこなすのは難しいと思われます。


3:×
〈JCS〉Ⅱ-10は、「普段は眠り込んでいるものの、軽度の刺激で容易に覚醒・開眼する状態」と定義されているため、特に大声で話す必要はありません。


4:○
意識レベルが清明とはいえず、また運動性失語により、感情の文字化が難しい場合はイラストを用いた方法での意思疎通が一番スムーズに行えるため、この選択肢が最も適切です。

0
正解は4です。

運動性失語の特徴は、他人の言葉は理解できますが、話す言葉に間違いが多く、スムーズに話せないことや、書字も正しく行えないことがあります。

1(✕)書字が正しく行えないこともあり、適切ではありません。

2(✕)文字盤を用いても言葉に間違いが多いので、適切ではありません。

3(✕)耳が遠いわけではないので、適切ではありません。

4(〇)イラストであれば、表現もスムーズにできます。

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