看護師の過去問
第104回
午後 問217
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問題
看護師国家試験 第104回 午後 問217 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(68歳、女性)は、2年前に高血圧症(hypertention)と診断され、カルシウム拮抗薬を服用している。高血圧をきっかけに、喫煙を1日30本から5本に減らし、飲酒を週3回から1回に減らした。また、減量に取り組み、2年間でBMIが25.5から22.9に変化した。Aさんは町の健康診査で骨密度が低下していることが分かり、整形外科を受診し骨粗鬆症(osteoporosis)と診断された。Aさんは「子どもができなかったし、夫もすでに亡くなりました。1人暮らしで家事は自分で行っているので、骨折や寝たきりの状態は困ります」と話した。
Aさんの骨粗鬆症(osteoporosis)の要因として最も考えられるのはどれか。
Aさん(68歳、女性)は、2年前に高血圧症(hypertention)と診断され、カルシウム拮抗薬を服用している。高血圧をきっかけに、喫煙を1日30本から5本に減らし、飲酒を週3回から1回に減らした。また、減量に取り組み、2年間でBMIが25.5から22.9に変化した。Aさんは町の健康診査で骨密度が低下していることが分かり、整形外科を受診し骨粗鬆症(osteoporosis)と診断された。Aさんは「子どもができなかったし、夫もすでに亡くなりました。1人暮らしで家事は自分で行っているので、骨折や寝たきりの状態は困ります」と話した。
Aさんの骨粗鬆症(osteoporosis)の要因として最も考えられるのはどれか。
- 肥満
- 喫煙
- 出産経験がないこと
- カルシウム拮抗薬の服用
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この過去問の解説 (3件)
01
2.喫煙は骨粗しょう症の要因として挙げられます。
3.出産の有無回数は骨粗しょう症の要因とはなり
ません。
4.カルシウム拮抗薬は血管に作用するものです。
体全体のカルシウム量には影響しません。
カルシウムイオンが細胞に流入することを抑制
する働きがあります。
よって正解は2です。
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02
1:×
肥満と骨粗鬆症の間には特に因果関係は報告されていません。
2:○
喫煙は直接的にも間接的にも、骨粗鬆症の要因となることがはっきりしています。
具体的にはニコチンと煙の中に含まれるカドミウムが骨細胞に直接的に作用し影響します。
また関節的には以下のような影響が研究で明らかになっています。
・小腸からのカルシウムの吸収が阻害される
・体内のビタミンD破壊 (ビタミンDはカルシウムの吸収の助けとなる)
・副腎皮質ホルモンや性ホルモンの代謝が変化 (分泌量に関わる)
・非喫煙者よりも早く閉経するため、骨代謝に関わるエストロゲンが早く減少
・喫煙者は非喫煙者よりも活動性が低く、骨が脆くなりやすい
3:×
出産経験の有無は特に骨粗鬆症の発症の要因にはなりません。
4:×
カルシウム拮抗薬の作用機序としては、カルシウムイオンが細胞内に流入するのを抑制するのみであり、既に骨に定着しているカルシウム、つまり体全体のカルシウム量に影響を与えるものではないため、骨粗鬆症の要因とはなりえません。
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03
1(✕)Aさんは減量により、肥満ではなくなりました。
2(〇)喫煙はカルシウムの吸収を妨げたり、カルシウムの尿への排出を促進してしまいます。よって、骨粗鬆症の要因と考えられます。
3(✕)出産経験がないことは骨粗鬆症の要因ではありません。
4(✕)カルシウム拮抗薬は血管に作用し、血圧を低下させます。カルシウムの骨への沈着を妨げる作用はないため、骨粗鬆症の要因とは考えられません。
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