看護師の過去問
第104回
午後 問233
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問題
看護師国家試験 第104回 午後 問233 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文を読み、問いに答えよ。
A君(8歳、男児)は、携帯型電子ゲームやサッカーが好きである。A君は宿題をしているときに、突然意識を失い、10数秒持続する四肢の屈曲を伴うけいれんを起こした。その後、全身の筋肉の収縮と弛緩を繰り返すけいれんが10秒程度続き、A君の呼吸は停止しチアノーゼが認められた。けいれんが終了し呼吸は回復したが、意識障害が持続していたため病院に救急搬送された。
入院後1か月。A君の退院が決定した。
A君の家族に対する説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
A君(8歳、男児)は、携帯型電子ゲームやサッカーが好きである。A君は宿題をしているときに、突然意識を失い、10数秒持続する四肢の屈曲を伴うけいれんを起こした。その後、全身の筋肉の収縮と弛緩を繰り返すけいれんが10秒程度続き、A君の呼吸は停止しチアノーゼが認められた。けいれんが終了し呼吸は回復したが、意識障害が持続していたため病院に救急搬送された。
入院後1か月。A君の退院が決定した。
A君の家族に対する説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 「今後サッカーは禁止です」
- 「十分な睡眠をとらせてください」
- 「規則正しい服薬が発作を予防します」
- 「発作時はタオルを口にかませてください」
- 「学校には病名を知らせる必要はないでしょう」
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この過去問の解説 (3件)
01
服薬が守られていることを前提とした場合、運動を制限する必要はありません。
2.〇
身体的精神的ストレス等で発作が誘引されやすくなります。そのため、規則正しい生活、十分な睡眠がとても大切になります。
3.〇
規則正しい生活内における規則正しい服薬は血中濃度を一定に保ち、発作予防につながります。
4.✖
窒息の恐れがあるため好ましくありません。
5.✖
学校にも発作時の対応理解が求められるため、双方の情報交換共有が大変重要となります。
よって正解は2と3です。
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02
1:×
現在A君は抗てんかん薬の内服で発作が抑えられているため、その状態であれば運動することは特に問題ありません。
2:○
睡眠不足によるストレスや不規則な生活は発作の要因にもなるため、十分な睡眠は重要です。
3:○
抗てんかん薬は体内に吸収され、血中に溶け込むことで効果を発揮します。この血中の薬剤濃度が一定より低くなると途端に効力を失うため、指定された時間の通りに内服することが重要です。
4:×
発作時には歯を食いしばっていることもあり、無理にタオルを差し込もうとすると歯で指を傷つけたり、反対に歯を欠けさせたりと危険が伴います。
また無理に口の奥にタオルを押し込むことで、嘔吐を誘発させる危険性もあります。
発作時には周囲にぶつかりそうなものがないか確認し、ありそうなら障害物をどけて場所を確保、万一嘔吐した場合に備えて顔を横に向け、下顎を挙上して、気道を確保します。
5:×
てんかんの発作はいつ起こるか分かりません。そのため、できるだけ側で見守ってもらえるよう学校にも協力をあおぎ、可能であれば発作時の対処法を学んでもらえるよう働きかける必要があります。
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03
1.(✕)過剰な運動は発作の誘因となることがあります。
2.(〇)睡眠不足は発作の誘因となることがあります。
3.(〇)内服薬の血中濃度を保ち、効果を持続させるためには規則正しい服薬が大切です。
4.(✕)口腔内にタオルを入れることは、かえって嘔気を誘発したり、歯の損傷や窒息の危険性があります。発作の時は、側臥位にすることで嘔吐した場合でも誤嚥を予防し、気道確保できます。
5.(✕)学校で発作が起こる可能性もあるため、病名や対処法を伝えておく必要があります。
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