看護師の過去問
第104回
午後 問232

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問題

看護師国家試験 第104回 午後 問232 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。

A君(8歳、男児)は、携帯型電子ゲームやサッカーが好きである。A君は宿題をしているときに、突然意識を失い、10数秒持続する四肢の屈曲を伴うけいれんを起こした。その後、全身の筋肉の収縮と弛緩を繰り返すけいれんが10秒程度続き、A君の呼吸は停止しチアノーゼが認められた。けいれんが終了し呼吸は回復したが、意識障害が持続していたため病院に救急搬送された。

入院後1週。A君は同じ病室に入院している他の患児と話したり、漫画を読んだりしてベッド上で過ごしている。入院後は抗てんかん薬を服用し、発作はみられていない。
このときのA君への指導内容で最も適切なのはどれか。
  • 1人で入浴する。
  • 病棟の外を散歩する。
  • 好きな携帯型電子ゲームで遊ぶ。
  • 病棟レクリエーションへ参加する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.✖
どんな状況下でも発作は起きます。
その為、一人での入浴はまだ危険と判断します。
2.✖
病棟外は刺激があります。いつ環境刺激により発作が起きてもおかしくないため、控えます。
3.✖
最初の発作と同じ状況下を作り出すことになります。
また、目から入る刺激が強く、発作が起きる恐れがあります。適切ではありません。
4.〇
まずは気分転換を兼ねて、レクリエーションからの参加が好ましいと考えられます。急な発作にも看護師がすぐ対応できる状況下を設定します。

よって正解は4です。

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02

正解は 4 です

1:×
A君は8歳と自分のことは自分で行える年齢ですが、現時点で内服薬で発作が抑えられているとはいえ、入浴中に発作が起きないという確証はないので、この選択肢は誤りです。

2:×
特に付き添いつきで、との記載もないため、恐らくは一人での散歩となるでしょう。上記の選択肢と同じように、いつ発作が起こるか分からない状況ではこの選択肢も誤りです。

3:×
長時間の集中や、ゲーム画面の明滅などによる光の刺激により、てんかん発作を誘発させる危険があると言われているため、この選択肢は望ましくありません。

4:○
内服により発作が抑えられている状態で、ベッド上安静を強いられるのは8歳の男児にとっては苦痛であり、ストレスの要因であろうことが容易に予測されます。
病棟内のレクリエーションであれば看護者の付き添いもあり、突発的に発作が発生してしまってもすぐに対処できるため、参加を促すのは本人のストレスの発散や社会性の構築のためにもよいことでしょう。

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03

正解は4です。

発作が起きるかもしれないので、一人での行動は避けるようにする必要があります。また、携帯型電子ゲームは、刺激・興奮につながるため避けます。

小児期は、社会性の訓練のため重要な時期です。病棟レクリエーションの参加は社会性の訓練にもなります。

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