看護師の過去問
第105回
午前 問67

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問題

看護師国家試験 第105回 午前 問67 (訂正依頼・報告はこちら)

頭部CTを以下に示す。
出血部位について正しいのはどれか。
問題文の画像
  • 皮下組織
  • 硬膜外腔
  • くも膜下腔
  • 脳実質内
  • 脳室内

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:2. 硬膜外腔

硬膜外血腫の場合、頭蓋骨と硬膜の間に血腫ができ、凸レンズ状の高吸収域像を認めます。
設問の画像は、頭蓋骨内かつ硬膜外に高吸収域像(白く写っている部分)が認められるため、硬膜外血腫と判断できます。


1. →皮下出血の場合、頭蓋骨外かつ皮膚部分が白く写るため、設問とは異なります。

3. →くも膜下出血の場合、鞍上部周囲のくも膜下腔にヒトデ型(ペンタゴンともいわれる)の高吸収域を認めます。

4. →脳実質内出血の場合、脳実質部分が白く映ります。

5. →脳室内出血の場合、脳室の内部が白色〜灰色に写ります。

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02

正解は、2です。

CTもMRIも、向かって右が患者の左側、向かって左が患者の右側です。
CT上、X線が吸収されればされるほど白く映り、脳実質は灰色に映ります。
骨と出血部位は白く映ります。
この画像では、頭蓋骨の中、硬膜の外に白く出血しています。

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03

正解は2です。

CT画像はX線の吸収率に応じて見え方が異なります。X線の吸収率が高いと白く(高吸収域)、低いと黒く(低吸収域)見えます。

白い:骨や出血部位(血腫)、腫瘍など
黒い:梗塞部位、脳室、脂肪など

1.誤り。皮下血腫では頭蓋骨の外側、皮膚部分が変化します。図は頭蓋骨の内側に変化を認めているため、誤りです。

2.正解。硬膜外血腫の場合、頭蓋骨と硬膜の間に血腫ができ、硬膜を剥がしながら広がるため、凸レンズ状の高吸収域を認めます。硬膜下血腫の場合は頭蓋骨に沿って脳の表面に広がるため、三日月型の高吸収域を認めます。

3.誤り。くも膜下腔に出血が及ぶと、星形あるいはヒトデ型の高吸収域を認めます。

4.誤り。図では脳実質内に高吸収域は認めません。

5.誤り。血腫が脳室の内部に流出すると、脳室部位に高吸収域(白色〜灰色)を認めますが、図の脳室には変化は認めません。

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